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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第四三幕 「相棒探しは計画的に」
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。何より既に大会の開催まであと3日しかない。実験とプログラムの見直し、微調整などを考えれば時間の余裕は全くない。彼女を取り戻す時間も、だ。
ユウは無力感にさいなまれた。友達を助けに行けない己の無力さ、もう少し早くここについていればという意味の無い仮定、彼女を見捨てなければ大会の仕上げに間に合わないという残酷な事実がユウの心臓を締め上げる。
「簪ちゃん・・・君は、君って子は・・・!最後まで僕たちの事を思って・・・!!」
俯くユウに、鈴は意を決したようにずいっと目の前に立った。
「ねえ、ユウ・・・アタシとタッグ組まない?」
「・・・鈴と?」
「うん。あたしたち二人で実験してさ、新しい力を手に入れてさ・・・それで大会でシャルを倒して簪を取り戻そうよ!無理やり連れて行って戦わせるなんて間違ってるって、あたしたちの思いでシャルの目を覚ましてあげようよ!」
ね?と優しく声をかける鈴の姿にユウは少なからず衝撃を受けた。彼女だって簪を助けられずに辛い思いをしたはずなのに、彼女からは経って前へ進もうという強い意志が感じられた。
専用機持ちで代表候補生、ついでに中学時代からの友達である鈴。一度一緒に戦ったこともあるしタッグの相方としては申し分ない。それに、彼女の言葉は悲哀に沈んでいた自分の心に少しだけ暖かさを灯してくれた。思いが同じなら、道は交わる。
「・・・・・そっか。そうだね。このままなんて間違ってる・・・簪ちゃんの託してくれたデータを無駄にしないためにも・・・!!」
「シャルの目を覚まして簪を開放するために・・・!!」
2人はその場で固い握手を交わした。その固い意志を湛えるかのように力強く、互いの掌はその燃える情熱を表すかのように熱かった。
==残間結章and鳳鈴音 タッグ結成==
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