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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
役者は踊る
第四二幕 「鈴の音が響く」
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ゃないですか、却下です!」
「スケジュールをこれ以上詰めるのも現実的じゃないですね」
「一試合ごとの制限時間や開始時のシールドエネルギーを減らすとかは・・・」
「試合内容が消化不良になる。却下だな」
「じゃあいっそ3on3形式でやりましょう!試合総数が三分の一になりますよ?」
「アホ抜かせ。3年生ならともかく1,2年のヒヨッコどもにそんな高度な連携が・・・いや、待てよ?3on3は駄目でも2on2なら・・・」
「ふむ。タッグ形式ならばIS戦における連携を学ぶいい機会になるな」
「試合数も単純計算で二分の一、試合内容もより戦略性が求められるから充実しますね」
「誰か代価案、若しくは反対意見はあるか?・・・・・・ないようだな。では今年のトーナメントにはタッグ形式を採用する!」
というわけで・・・今年のトーナメントは急遽タッグマッチ形式を採用、ツーマンセルトーナメントへと名前を変えることになる。突然のルール変更が引き起こした波紋はあっという間に学園中に広がり、生徒たちは相方探しに右往左往することとなった。
「という訳でお姉さま!!ぜひ、ぜひ私とタッグ申請を!!」
「はいはい分かりました。分かりましたからちょっと顔を遠ざけてくださいな・・・」
こうなると思っていただけに辟易としながらもちゃんと聞いてあげる私は偉い。偉いから・・・誰か偶にはこの役目を代わってくれないだろうか、とセシリアはため息をつく。
つららの天真爛漫で元気凛凛な所は嫌いではない。むしろ裏表のないその性格は好感が持てる。だが・・・その有り余るエネルギーにはどうしても引いてしまう。あと顔が近い。遠ざけなければそのままキスする気なんじゃないかというほど近い。
ひょっとしたらセシリアから分泌される御姉様物質セシリウムを吸収して爆発的なエネルギーを得ているのかもしれないが、んなこと誰も調べやしないので謎のままでいいや。
「たしかつららは接近戦が得意なんでしたっけ?」
「はい!流石に篠ノ之さんには劣りますが、これでも入試では試験官に一太刀入れたんですよ?」
「あら、本当ですの?」
「お姉さまに嘘なんかつきません!!」
ぶー、とふくれっ面で不満げにこちらを見るつららの頬にアッチョンプリケして遊びながらもセシリアは少し感心していた。IS学園の入試試験で実技を務める試験管は全員がそれなりのIS実績を積んだ人間である。素人が挑んだところで傷一つつけられずに終わるのも珍しくない中で一太刀、つまり銃ではなくブレードによる一撃を加えることが出来たというのは誇ってもいい事である。
(これは・・・思ったより面白い事になりそうですわね)
妹分の思わぬポテンシャルを見出したセシリアは、乗り気でなかった気分を急激にトーナメントの方へ向け始めた。
「ほ、ほ
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