魔法先生ネギま!
0390話
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」
「28万ドラクマ、と言った所ですわね」
28万ドラクマ。日本円にして約1700万円か。
「予想より増えたわね。アクセル君は最近注目されているからオッズはそんなに高くないと思ってたんだけど」
意外、という表情をする円。それに答えたのは皆に紅茶を配っていた茶々丸だった。
「どうやら、アクセルさんが今日戦った対戦相手がこのキズクモの中でもかなり強いコンビだったのが影響しているようですね」
「つまり、ポッと出のアクセル君よりもこれまでの実績がある分あの……エルフっぽいのとゴツイのに人気が集まった訳?」
「そうらしいです」
「うーん、そう言われると納得出来なくもないんだけど……ちょっと腹立つなぁ」
微かに眉を顰めている円の頭をポンポンと軽く叩く。
「円、気にするな。それに、そのおかげで軍資金をたっぷりと用意出来たんだからな」
「アクセル君……」
微かに頬を赤くしながらも、不承不承頷く。
それを見てから、俺も皆へと向かって口を開く。
「さて、俺からも報告がある。まず第一に……俺達の正体がとある人物にバレた」
『……ええ!?』
一瞬の静寂後、すぐに驚きの声が上がる。
まぁ、それはしょうがないと言えばしょうがない。何しろ、賞金首だというのが知られてしまったという事なのだから。
「ちょっ、アクセル君。何を落ち着いてるの。早く逃げ出す準備をしなきゃ!」
美砂の言葉に、他の面々も同様だとばかりに頷く。
「あぁ、その辺は問題無い。向こうと取引をしてきたからな」
「取引、ですの?」
不思議そうな顔をするあやか達へとリュボースとのやり取りを教えると何故か微妙に不機嫌になる。
「どうした?」
「いえ、取引自体には問題ないと思います。ナギ・スプリングフィールド杯の行われるオスティアへと向かうというのは私達の目的と合致していますし。……ですがその、リュボースさんでしたか? その方はもしかして……」
そこまで話して何故か言い淀むあやか。それを聞いていた美砂が後を引き継ぐように話し出す。
「いい、アクセル君。そのリュボースって女の人なんだよね?」
「ああ」
「つまり……ぶっちゃけると、その人って実はアクセル君の事が好きだったりしない?」
美砂のその台詞に、皆が頷く。
「あー、いや。それはないと思う」
「何でそう言い切れるの?」
「いや、本人に聞いてみたからな。確かに俺に興味はあるけど、それは純粋に拳闘士としてって事らしい」
俺の言葉を聞いた茶々丸を含む皆が部屋の隅へと移動する。
「ねぇ、どう思う?」
「うーん。確かにあの話を聞いた限りだと、ネギ君のいる都市へのライバル意識があるのは間違い無いんだけど……」
「問題は以前
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