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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
七十話:飲めない人に飲ませてはいけない
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上げられ、土下座状態を解除されます。
「……なにか、まずかったでしょうか……」
心当たりは無いが、もはや下手にしか出られない。
「見えるから!その……」
言い淀むヘンリーが一瞬私の胸元に目をやり、慌てて逸らします。
……ああ。
奴隷時代を考えれば、今さらと言いたいところだが。
状況が変わった現在、そういうわけにもいかないくらい、いい加減に私にもわかってはいたが。
慎ましく覆い隠される服(女性用)とか、体型を隠して誤魔化す服(両用)とか、男装とか。
そんなんばっかりだったから、忘れてた。
「ごめん。気を付ける」
「本当に、気を付けろよ。いくらこの村でも、男の目はあるんだから」
「うん」
「じゃ、行くか」
酔いが醒めて顔色の戻った私と、一連の流れですっかり赤みが戻らなくなってしまったヘンリーと、連れ立って地下の酒場に戻ります。
スラリンを置いてきてしまったことが、酔いが醒めてからは気になってましたが。
「はい、スラリンちゃん!あーん!」
「こっちもおいしいわよ!」
「魔物なんて、怖いだけかと思ってたけど。こうして見ると、可愛いもんね!」
おばさま達のアイドルと化し、餌付けされてました。
……くっ!
私も、まだあげてないのに!
でも、良かった!
と微妙に悔しがってると、別のおばさま方に声をかけられました。
「ああ、ドーラちゃん。もういいんだね?」
「はい。すみませんでした」
「いいんだよ。飲ませちゃったあたしたちが悪いよ」
私も、軽く考えて油断してたわけなので。
痛み分けということで、いいんでしょうか。
とにかく席に戻って、酒の代わりに出された果汁の炭酸割りを飲んだり、料理を食べたりしながら旧交を温めます。
すっかりおばさま達に囲まれているスラリンに続き、ヘンリーもおじさん達に連れ去られ、男同士のお話やら酒の酌み交わしやらが始まったようです。
私の隣の空いた席に、いつの間にか男性が座ってます。
比較的若い、というか私とヘンリーを除いて、たぶんこの場で一番若い。
えーと、この人は確か。
「久しぶりだね、ドーラちゃん」
「はい。お久しぶりです、おにいちゃん」
よく遊んでくれてた、お兄さん。
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