崑崙の章
第22話 「みんなぁ、ただいまっ!」
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可愛らしい笑顔で私に笑いかける。
(これだ……)
この笑顔。
これがおそらく、皆が盾二殿の元に集まろうとする源。
桃香殿とは別の……人をたらしこむ、魔性の笑顔だ。
(それに私もやられたのかもしれんがな……)
だが、それでも悪い気はしない。
この笑顔には……邪気がない。
心からの、純粋な善意しかない。
だからこそ……人はみな、盾二殿の笑顔に魅了されるのだ。
「ご主人様!」
いつの間にか人混みができていた周囲を掻き分けて。
我がもう一人の主、桃香殿が声を上げる。
「お兄ちゃん!」
その後ろには鈴々が。
「盾二殿っ!」
そして大勢の警官をつれて走ってくる、馬仁義殿が。
「……ご主人様。皆、お帰りをお待ちしていました」
離れていた愛紗が、そう微笑む。
皆の言葉に……我が主は。
その魔性の……純粋な喜びの笑顔で、微笑んだ。
「みんなぁ、ただいまっ!」
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