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とある科学の論理回路
天目反射
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ない。人にも、動物にも、植物にも。無機物にさえ0と1は存在するのだ。
 ・・・なのに、この右手は何だ?何故見えない?・・・しかも、この右手に近い場所の0と1が激しく入れ替わっている。つまり、コイツから離れれば、俺の能力も問題なく行使可能だったわけだ。さっきはコイツが背中にぶち当たって来たから、全ての演算が無茶苦茶にされて、未来が見えなくなった。だからこそ、こうして無様に殴られたわけだ。

「・・・ククッ・・・!痛いけど・・・それだけの価値はあったな・・・!!!」

 未来が見えないただ一人の人間。コイツの運命だけは、ほんの一秒先すらも読めない。イレギュラーの中のイレギュラー。

「・・・俺の、新しい玩具だ。」

 全てが既知の世界を生きてきた俺にとって、コイツの存在はとても面白いものなのだから。逃がすものか。
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