A’s編
伝わらないのなら、伝わるまで何度でも言う!
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・・!」
「我が騎士たちはお前たちを打ち破り、ナハトの呪いを解き、主を救うと誓った。そして我が主は目の前の絶望が悪い夢であってほしいと願い・・・我はただ、それを叶えるのみ。穏やかな夢の中で、永遠の眠りを・・・」
彼女はそう言いながら、また魔法陣を展開する。
「そして、我らに仇なす者には・・・永遠の闇を・・・!」
闇の書が言うと、辺りの地面から炎が吹き出した。
オレたちは空中でそれを避けながら闇の書と打ち合う。
圧倒的に彼女の方が字術が高くm攻撃しても防御されてしまう。
そこでオレたちは簡単に役割を決めることにした。
接近戦が得意なフェイトと、接近戦もできるオレは交互に闇の書と打ち合って隙と時間を作る。
遠距離戦を得意とするなのは、美愛は時間をかけてでも威力の強い魔法を放つ。
慎吾はそれまでなのはと美愛に近づく魔法を撃ち、アリシアは身体能力を上げる魔法を使う。
こういった簡単な役割だけでも、考えなしに動いてダメージ蓄積するよりマシだろう、という考えだ。
そして防御のあとに生まれるホンの少しの隙を狙い、闇の書にバインドを仕掛ける。
「なのは、美愛!」
「わかってる!コンビネーションツー、バスターシフト!シュート!!」
美愛となのははさっきまで貯めていた魔法を。オレとフェイトは即席の大した攻撃力はない魔法を放つ。
バインドを仕掛け、直撃すると思われたその攻撃は当たる前にバインドが壊れたために防がれ、オレたちは力で押し切ろうとする。
「・・・貫け」
闇の書がそう言うと、今度は逆にオレたちがチェーンバインドに捕まってしまう。
そして思いっきり地面に叩きつけられ、さっき使ったバインドを返される。
「私たちの、魔法!?」
「私の騎士たちが、身命を賭して集めた魔法だ」
闇の書は、悲しそうな表情をして言う。
「闇の書さん・・・?」
「お前たちに咎がないことはわからなくもない。が、お前たちさえいなければ、主たちは心安らかな聖夜を過ごすことができた。残り僅かな命の解きを、温かな気持ちで過ごせていた・・・!」
うつむきながら、涙を流しながら、訴え掛けるかのように言う。
「はやてはまだ生きてる!シグナムたちだって、まだ!」
「もう遅い。闇の書の宿命は、始まった時が、終わりの時だ」
「終わりじゃない・・・まだ終わらせない!」
なのはが闇の書の言葉に反論する。
そう、まだ世界は破壊されていない。未来は確定されていない!
これからいくらでも変えられる余地は残されている!!
しかし闇の書は聞く耳持たず、オレたちに向けて魔法を放つ。
「泣いてるのは、悲しいからじゃないの!?まだ、諦めたくないからじゃないの!?じゃなきゃおかしいよ!本当に全部諦めてるなら・・・」
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