暁 〜小説投稿サイト〜
ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
六十九話:お酒は大人になってから
[3/3]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
よ!可愛いじゃないかい!」
「ほんとに、すっかり綺麗になっちゃって!」
「こんなに可愛いんじゃ、ヘンリーさんも大変だね!」
「さ、こっちだよ!二人とも、座った座った!」

 長い卓の中央付近に設けられた、三つの席に誘導されます。
 スラリンのことは、宿屋のおじさんから伝わってたようで。
 ちゃんと台を乗せて、底上げした席が用意されてますね!
 ありがたいですね!

 スラリンの席は三つの内の一番手前なので、隣に陣取るのかと思いきや。
 スラリンをそこに置いたのち、私を真ん中に誘導して、さっさと自分も座るヘンリー。
 つまり、私がスラリンとヘンリーに挟まれた形になってますが。

 これで、いいのか。
 抱っこで満たされたんだろうか。

「ドーラちゃんも、もう十六だし。お酒も飲むだろう?ヘンリーさんは、いくつだい?」
「十八です」

 そうだったのか。
 特に興味無いから、聞いてなかったから。
 初めて知った。

 なんとなく年上っぽい気はしてたけど、性別が違うから単純に比較できなかったし。
 同年代のまともな知り合いって、他は同性のビアンカちゃんくらいだったから、参考になる比較対象がいなかったんだよね。

 いや、だってさ。
 お互い、中身は大人だし。
 外の年齢が、多少違ったところで。
 結婚するんでもなければ、別に関係無くね?

 と、自分の冷たさに内心で散々言い訳をしていると、私とヘンリーの目の前に置かれた杯に酒が注がれます。

 前世では、お酒は二十歳になってからでしたが。
 こっちだと、法律できっちり決まってるわけでは無いので。
 大人扱いされる十六歳くらいから、大体良さそうな感じでしたね。
 十年前の記憶によれば。

 しかし、この体。
 飲んだことないけど、たぶん弱いよね。
 ゲームで、オラクルベリーの酒場で一杯奢ってもらってクルクルする描写があったじゃない。
 ゲーム通りなら弱いよね、確実に。

 あんまり気は進まないが、試しに飲むならこの村でというのはいい機会な気もする。
 周り全員、保護者みたいなもんだし。

 折角だから、ちょっと飲んでみるか。
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ