大会〜準決勝 前編〜
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と笑みを広げながら。
『ザ……大丈…夫……ザザッ…アッテンボロー候補生?』
その笑みが終わる間もなく、通信が回復した。
懐かしい総司令官の声に、アッテンボローは小さく息を吐く。
コンソールを叩く手を止めずに、視界に映る艦隊地図を一瞥した。
あと一分ほどで、奇襲のポイントへと到達するだろう。
確かに、今までで一番苦労した戦いだ。
相手もこちらが本当に逃げているように見えているだろう。
いや、実際途中からは敵を誘う動きなどできず、本当に逃げることになったが。
それでも結果は変わらない。
こちらは敵を誘いだし、相手はこちらを仕留めきれずに罠へと舞い込んだ。
あとは美味しく料理するだけ。
これこそ、アッテンボローの退却戦だ。
アレス・マクワイルド――見たかと呟いて、アッテンボローは奥歯を噛んだ。
「見てねえじゃねぇか、ちくしょう!」
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