時宮遭遇
Trick46_は〜い☆ ニシオリ君☆
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ことしましたらただじゃおきませんことよ」
食蜂の一言に御坂、白井がすぐに臨戦態勢に入った。
心理掌握・ 食蜂 操祈
彼女の能力は人の心を支配にある。
以前、御坂が常盤台の新人と多人数が仲良くなっているのを聞いて警告しに御坂に自らの能力を見せた。
図書館にいる30人以上の人間を、一度に、同時に、操作、さらには御坂と言い争いをしていた数秒の出来事を忘れさせる記憶改竄を心身操作の解除と同時にやってのけた。
御坂は認めたくないが、彼女の能力を十得ナイフのようだと思っていた。
その能力を使われれば信乃と言えど、ただでは済まない。
一発触発の状況だったが、先に矛先を引いたのは食蜂だった。
「な〜んてね☆ そんな簡単に奪えるものならとっくに奪っているわヨ。
呪い名 (まじないな)を相手にしているくらいだから私の精神攻撃、
対策されているでショ?」
両手を軽く上にあげ、≪降参≫を可愛くしたようなポーズでおどけながら言った。
「でも、本人が精神を強くして欲しいっていうならやってあげてもいいゾ☆」
「遠慮します。
能力にかこつけて、精神を蜂に食い千限られたくないですから」
「・・・アハ☆」
なにか意味ありげな信乃の言葉、そして意味ありげな食蜂の笑顔。
お互い視線をぶつけある。
「資料は覚えたから処分しておいてねぇ」
「了解しました、女王様」
「それと最後に一言。
あなたの能力は本当に認められるものよぉ。
≪財力≫、≪政治力≫はもちちろん≪表の世界≫だって認められている。
≪マルチエージェント≫なんて良い響きじゃない☆」
「・・・・・昔に呼ばれていただけですよ。それに私は先輩たちのおまけでしかないです」
「もう、素直じゃないんだから。
いいこと? ボーヤ。
人の優れたところを修得するのは"パクる"とは言わないのよ。
それは≪学ぶ≫と言うの」
最後は優雅さ、というよりは凜とした佇まいで言った。
資料を投げ渡して食蜂は立ち去って行った。
しばらく女王蜂が過ぎ去った後、重たい沈黙が流れた。
「前も思ったけど、あいつって本当に中学生?」
「・・・琴ちゃんはスレンダーなだけだから気にしすぎないでね」
御坂の視線が、食蜂の胸元に、メロンなサイズのアレに向けられていた事を信乃は気付いていた。
「そういうことじゃないわよ!
人が気にしていることを躊躇なく言うな!!」
シリアスな空気が一瞬にして消え去ったのだった。
つづく
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