時宮遭遇
Trick46_は〜い☆ ニシオリ君☆
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てらっしゃいますの?」
「「は?」」
「いえ、ですから佐天さんのお母様は『南』だったと聞いてますが・・・」
「・・・・現実は小説よりも奇なり」
以前、佐天と白井、初春で遊んできた時に、彼女の電話に親戚から連絡があった。
そのときに白井と初春が一緒にいた為、話の流れで母方の姓が『南』だという事を偶然知った。
「えー、それじゃ佐天さんって先祖還り?
最低でも100年は過ぎてますよ? 孫? 曾孫? 嫌だね〜天才って」
「信乃にーちゃん、さっきから何言ってるのよ」
「才能のない人間の愚痴です」
「才能がないって・・・信乃にーちゃんが言っても説得力無いよ」
「ですわね」
「本当だぞ。君ほどニシオリの遺伝力の強いのも珍しんだゾ☆」
「「え!?」」
3人以外は誰もいないはずの屋上。
御坂でもない、白井でもない、ましてや先程立ち去った3人の声でもない少女の声が
会話に割り込んできた。
「あなたは人心支配だけが得意かと思っていましたけど、
2人が全く気付かない程に気配を隠す事も出来るんですね。
食蜂さん」
「そういうニシオリ君には気付かれていたみたいねぇ」
御坂達はすぐに後ろを振り向いた。
そして対象の人物を確認した瞬間、顔を歪めた。
≪ゲッ!≫といった効果音つくような顔で。
そこにいたのは常盤台中学3年生。
長身痩躯に腰まで伸びる綺麗な金髪。
レース入りの純白の手袋とハイソックス。
優雅なたち振る舞いは≪女王≫を連想させる。
学園都市に7人しかいないレベル5の一人。
精神系の最高能力者
心理掌握が立っていた。
「な、なんであんたがここにいるのよ!!」
顔見知り(知り合いと言えるほど仲は良くない)の御坂はすぐに反応して
噛みつくように彼女に叫んだ。
「まぁ別に常盤台は私の庭だしぃ、どこにいても私の自由力に問題はないというカ〜☆
そんなことはどうでもいいわねぇ。
は〜い☆ ニシオリ君☆
一応初めましてということにして自己紹介しておくわ。
私が食蜂 操祈(みさき)よ」
「こちらも初めましてと返します。私の方はご存じかと思いますが同じく自己紹介を。
神理楽高校1年13組、西折 信乃です。
常盤台中学の校舎修理を行っています。
出来れば、その発音の≪ニシオリ≫はやめて下さい」
「いいじゃない、私とあなたとの仲じゃないの☆」
「ちょ! 信乃にーちゃん、この女と知り合い!?」
驚きと不快感を混ぜた様な顔で御坂は信乃と食蜂の顔を交互に見た。
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