暁 〜小説投稿サイト〜
つめたいもの
冷たい雨の降る日のうた。

[8]前話
こんな日には、こんな唄なんて歌ってみようかな。



こんな日は、こんな唄になっちゃうけど、許してね。





傘もささずに外に出る。



雨の降るのも気に留めず。





 泣いてなんかいないから。





私は雨が嫌いなの。



雨は私を冷たく濡らす。





 泣いてるように見えるかな。





そしたら彼に、見てもらえるかな?



そんなちょっぴり卑怯なわたし。





だけどホントはちっとも泣いてない。



これは雨。



涙なんかでていやしない。





私の心はなんて冷たいんだろう。



雨の方が温かいなんて。



それを知るのが怖いだなんて、心だけが震えているよ。





わたしをぬらす、雨はやまない。



私の心も濡れたまま。



だけど。



枯れてしまうよりはまだましよ。





私はいつでも知ってるよ。



雨上がりの七色の虹。



その時に見える、その色のとても綺麗な事を。

[8]前話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ