戦闘校舎のフェニックス
第21話
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俺たちは返事をすると外に向かう。
「さて、どの辺りに仕掛けるか」
「森だから仕掛けやすいと思うけど」
「仕掛ける側からすれば仕掛けやすいだろうが、相手からすれば仕掛けられて当然だと思うだろうな」
「・・・警戒されますね」
森は仕掛けやすくはあるが、警戒され、看破される恐れもある。慎重かつ確実に仕掛けなければ。
「なら、いくつか囮で分かりやすく仕掛けるかい?」
「そうだな。分かりやすすぎない程度にいくつか仕掛けておくか」
ついでにおとり用の罠が破壊されたときに動作する罠もいいな。
「・・・それじゃ、行きましょう」
◇◆◇
そうして、俺たちは罠と、いくつかの仕掛けを施して部室に戻った。
「部長、ただいま戻りました」
「・・・戻りました」
「・・・何やってるんだ?イッセー?」
俺たちが戻ると、イッセーは部長に膝枕をして貰っていた。
「部長に封印を解放してもらってたんだ」
「封印なんてしてたんですか?」
部長に詳細を求める。
「ええ、前のイッセーだと『兵士』8つの力に耐えられないだろうからいくつか力を封印していたのよ。それをさっき少しだけ解放したわ」
なるほど。イッセーの『兵士』8つの価値はブーステッドギアがあるから。
イッセー自身の価値はどれほどか分からないがそこまで多くないだろう。だから駒の力を抑えるために封印していたのか。
となると、イッセーの魔力の少なさはそれも要因の一つじゃないだろうか?
まぁ、すべて開放してそのまま崩壊されたら困るがから言わないが。
「部長、幻術を仕掛け終えましたわ」
そうして、朱乃さんが戻ってきた。
「では作戦を伝えるわ」
俺たちは部長から作戦を伝えられた。
俺の仕事はイッセー、小猫と共に体育館を攻めること。
作戦会議の時も言っていたようにあそこは重要拠点だ。相手も人員を上げて取りに来るだろう。
「動く前に、みんなにこれを」
作戦を始める前にあるものを渡す。
「これは、石?」
「刻まれている文字はルーンかしら」
イッセーと部長が聞いてくる。
「ええ、『ケン』のルーンです」
ルーンは北欧を代表する魔法。もともとそこまで使っていた魔法じゃないため刻んでお守りや罠に使うくらいしか今はできない。
「罠を仕掛ける時に氷を表し停滞、凍結を表す『イズ』のルーンを仕掛けました。どれくらい作用してくれるかわかりませんが相手の足止めになってくれると思います。
ただ、今の俺の技量じゃ敵味方区別なく作用してしまします」
「おいおい、それじゃ俺たちにも影響するのか?」
「そうならないようにするためのそれだ。
それは火を表し情熱ややる気を意味するルーン。『イズ』のルーンは組み合わせで効果の発揮の仕方が変わるからそれを持つことで
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