戦闘校舎のフェニックス
第21話
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
転移した先は―――部室だった。
一瞬、転移ミスかと思ったが、グレイフィアさんの姿がなくなっていた事や、周囲の雰囲気が変わっていたためそれは違うと判断した。
そこに放送が入った。
「『皆様、このたびグレモリー家、フェニックス家の『レーティングゲーム』の審判役を担うことになりました、グレモリー家使用人のグレイフィアでございます』」
グレイフィアさんの声だ。
「『我が主、サーゼクス・ルシファーの名のもと、ご両家の戦いを公平に見守らせていただきます。どうぞよろしくお願いします。
さっそくですが、今回のバトルフィールドはリアス様とライザー様のご意見を参考にし、リアス様の通う人間界の学び舎『駒王学園』のレプリカを異空間にご用意させていただきました』」
これがレプリカか。すごいな。
「そとをご覧なさい」
部長がそう言い、イッセーが窓を開けて外を見る。
そこにはいつもと変わらない学園の姿があったが空が違っている。
時間は零時なため普通なら夜の星空が見えるはずだが、ここは白いオーロラのようなモノが浮かんでいた。
本当に精巧にできている。そのまま移したと言われても納得するほどの再現率だ。
「悪魔の技術ってどんだけすごいんだよ」
「まったくだ」
レーティングゲームが決まったのが十日前なのだから十日以内に作ったことになる。
俺たちが驚愕している中、グレイフィアさんの説明が続く。
「『両陣営、転移された先が本陣でございます。リアス様が『旧校舎オカルト研究部部室』。ライザー様が『新校舎生徒会室』。よって『兵士』のプロモーションは互いの校舎内に入った時可能となります』」
つまり、イッセーは新校舎に入ればプロモーションできるという事か。
逆に、相手の『兵士』が旧校舎に入ればプロモーションできる。
相手の『兵士』は八人なため、全員が『女王』にプロモーションしたら面倒だ。
「・・・朔夜先輩、これを耳に」
そんなことを考えていると小猫から小さい光の玉を渡してきた。
イッセーも朱乃さんから受け取っていた。
「・・・通信機のようなモノです」
「戦場ではこれでやり取りするわ」
大事な物だな。壊さないようにしないといけない。
「『お時間となりました。なお、このゲームの制限時間は人間界の夜明けまでです』」
今の時期だと夜明けは5時頃、すなわち5時間と言う事か。
「『それではゲームスタートです』」
キンコンカンコーン。
グレイフィアさんの開始の合図とともに学校のチャイムが鳴り響いた。
こうして『レーティングゲーム』の狼煙が上がった。
◇◆◇
「さて、まずは相手の『兵士』を撃破しないとね。八人全員が『女王』に『プロモーション』したら厄介だわ」
「ぶ、部長、結構落ち着
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ