潜入せよ!エバルー屋敷
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深なカービィの発言に、アルカは眉を顰める。
すると、隣にいたナツの顔が燃え上がった。
「おおおおおっ!行くぞルーシィ!燃えてきたぁ!」
「ちょ・・・ちょっとォ!」
ナツはルーシィとハッピーを連れ、屋敷を出て行った。
「ったくよぉ・・・」
アルカも溜息をついて3人を追う。
広間にはカービィ夫妻が残った。
「あなた・・・本当にあんな子供たちに任せて大丈夫なんですか?先週、同じ依頼を別のギルドが一回失敗しています。エバルー公爵からしてみれば、未遂とはいえ自分の屋敷に賊に入られた事になります。警備の強化は当然です。今は屋敷にはいる事すら難しくなっているんですよ」
「解っている・・・解って・・・いるが・・・あの本だけは・・・この世から消し去らねばならないのだ」
その重たい言葉を、アルカは聞いていた。
屋敷を出ていくフリをして、扉の陰に隠れていたのだ。
「ほぅ・・・そういう事か」
「失礼しまぁす♪金髪のメイドさん募集を見てきましたぁ♪」
ここはエバルー公爵邸。
「すみませーん、誰かいませんかぁ」
メイド姿のルーシィは、ドでかい門に向かって声を上げていた。
(ふふ・・・簡単簡単。エバルー公爵ってのに気にいられればいいんでしょ?あとは本を燃やして200万!何買おーかな・・・)
「うまくやれよルーシィ」
「頑張れ〜!」
そんなルーシィを近くの木の陰から見ているナツとハッピー。
すると、突然地面がボコッと盛り上がり、ズシィンとドでかい門にも負けないほどの大きさの女が出てきた。
「メイド募集?」
「うほっ」
「御主人様!募集広告を見てきたそうですが」
「うむぅ」
メイド姿の大女は、自分が出てきた穴に向かってそう声を掛ける。
するとそこから今度は男が1人。
「ボヨヨヨヨーン、我輩を呼んだかね」
コイツが日の出の所有者『エバルー公爵』。
エバルーはすぐさまルーシィに目を向ける。
「どれどれ」
「よろしくお願いしまぁす♪」
にこっと愛想笑いを振りまくルーシィ。
エバルーの目はまずルーシィの胸に、続いて足・・・というか太ももに向かった。
(と・・・鳥肌が・・・頑張れあたし!)
これも200万の為!とルーシィは耐える。
そして結果は・・・。
「いらん!帰れ『ブス』」
「ブ・・・」
ダメだった。
まさかのブスとまで言われている。
「そーゆー事よ、帰んなさいブス」
「え・・・!?ちょ・・・」
「我輩の様な偉ーーーーーーーーーーい男には・・・」
自分で言ってる時点で全く偉くないと思うが。
そして4つの人影が地面から飛び出す。
「美しい娘しか似合わ
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