いつ、人生を間違った?
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……。
……あ、馬。
「「……………。」」
おそらくルイビン達も一定の距離を保ちながらこちらに向かってきてくれているだろう。しかし、俺達が戦ってる間に随分離れてしまったようだ。
巨人の足に対抗できるのは、馬しかない。倒すということの関しては立体起動装置が役に立つが、
移動の場合は使えない。(森や家があれば出来る。)それに唯一の対抗手段のガスを移動なんぞのために使うべきではない。
…………やばい。
「ぺトラ。闘っている途中で思ったより離れすぎた。
急いで戻――「右方向、巨人ですっ!」」
さえぎられた。さえぎられた程度でおこるほど器は小さくないが、あれだなぁ・・・何か、悲しい。
俺の豆腐メンタルがボロボロと音を立てて崩れた気がする。
とりあえず泣く泣く彼女が言う方向を見たら、およそ6m級の巨人がいた。陣からわりかし近いが、動きは非情にゆったりだ。
「……あの距離なら問題ない。」
「了解!」
あれが陣営に入ったら大変だが、あれだけ遠いならまず追いつかれないだろう。俺は背を向け、ルイビンたちの下へ行こうとする。
「た、たた隊長!!」
その後ろをぺトラが物凄く慌てて、追ってきた。
……この子、実力は十二分にあるんだから、もう少し余裕を持ってもいい気がする。テンパリ具合が半端ない。正直引くほどだ。…ま、油断した瞬間巨人にぱくりなのは目に見えているから、むしろそれは正しいのだが。
「た、大変です!」
「なんだ。」
「あの巨人!急激に勢いをつけて走ってきてます!なんですかあれは!!」
彼女の指を指す方向へ目を向ける。
――――――――――――――なっ!!
「奇行種か。」
でっぷりとした腹を揺らしながら、女走りで‘走ってくる’巨人の奇行種。今までで、数回見かけたことがあるが、あのタイプは始めてみるな……。ハンジが見たら喜びそうだ。
しかしまぁ、奇行種とは運が無い。不幸中の幸い、仲間に強い奴がいるから、問題は無いだろうが……。
「……あの速さじゃ陣を乱しかねない。連戦で悪いが、俺達がやるぞ!」
「了解!私はまだ大丈夫ですので、お気遣い無く。」
「そうか。では、行く―――――――「隊長!ぺトラ!!」」
「ルイビンさん!ライ君!!」
何でお前らは俺の声にかぶせるの?流行り?流行りなの?
「あ、馬…。助かりました!」
ん、あぁ。馬を持ってきてくれたのか。流石はルイビン。ありがたい。
とりあえずこんな所でボサッとしてる訳には行かないな。一応隊長として無難な指示でも出さねば、色々立場的にやばい。
「ルイビン、ライ。俺と共々、奇行種の駆逐しろ。」
「「了解!」」
「ぺトラは配置へ戻れ。陣を崩すな。」
「了解!」
正
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