暁 〜小説投稿サイト〜
IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第146話】
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
激しい爆発に福音は飲み込まれた。

 だが、その爆発から直ぐ様抜け出し、敵機である此方に向かって加速――更に光弾を面制圧するかのように弾幕を張った。


「……ッ!」


 海上を滑らかにスラロームしながらその光弾の弾幕を避けていく。

 ISより大きな機体の為、普段より大きなスラロームを描く――だが、その軌跡は、まるで海上でスケートをするかのような動きだった。


 互いに加速し、更に距離を詰めていく。

 その間も福音は、幾重にも重ねる様な弾幕を張りつつ接近――その弾幕をスラロームで避け、時には海面にビームを放ち、その衝撃によって出来た水の壁によって防ぎ、接近していく。
 相対距離が一キロを切った所で福音は更に急加速――。

 その加速で福音は軽い衝撃波を発生させ、その衝撃で此方の機体が揺らぐがダメージは無く、此方も更に加速。

 交差する直前、俺の咆哮が辺り一帯に轟く――。


「――オロチィィイイイッ!!」


 クサナギの左手が福音を捉え、その拳が当たるその瞬間――深々と突き刺さる様にクサナギの左手に備わった村雲・弐式の第三世代兵装【八式・天乃御柱】四基が射突――その加速力も加わった一撃により、福音の装甲の一部が破壊――激しく破片を撒き散らせた。


 その質量と加速力によって福音はきりもみしながら海面に落ちる瞬間――機械音声が辺り一帯に響き渡った。


『敵機の情報を更新。最大レベルで対処、攻撃する』


 その声と共に体勢を立て直した瞬間、一気に急上昇しながら周囲一帯に光弾を撒き散らせるかの様にばら蒔く――。


「フッ、それは過大評価って奴だぜ。――俺が、そこまで強いわけねぇだろうがッ!!」



 迫り出す様に両手を前面に翳し、腰まで引くや、八式・天乃御柱のレーザー弾幕が、福音の光弾を次々と撃ち落としていく。


『……優先順位を変更。現空域からの離脱を最優先――』

「逃げる?――逃がすかよッ!!」


 福音が離脱しようと砲撃と共に全スラスターを開く――。

 砲撃がクサナギの装甲に当たるのも構わずに、此方も全スラスターを点火、急加速し肉薄するその刹那――荒々しく福音の片翼をクサナギの右手で掴み、一気に圧壊させた。


『――――!!』

「これで機動力も攻撃力も半減だな、これがぁッ!!」



 叫びが木霊する刹那、振り上げたクサナギの左腕は握りこぶしを作り、叩き付けるように福音へと振り下ろした。

 機動力が半減した福音は、その一撃を避ける事が出来ず――その衝撃に福音の装甲から紫電が走り始める。


「もう一発――食らいなァァァアアッ!!」


 横に一回転し、脚部スラスターを点火して加速力をつけ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ