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魔法少女リリカルなのは〜転生してうちは一族になりました〜
第一話「転生者の今」
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暇だったから適当に外を歩いていたら、何やら言い争う声が聞こえ、声の聞こえた場所に自然と足が動いた。いつもの俺だったら、わざわざ面倒事とわかってて首を突っ込むような事はしないはずだが、その時は自分から不思議と関わろうとしていた。
『……へ?』
そして向かった先で目にした光景を見て俺は思わず間抜けな声を出していた。
そこには沢山の花で彩られた花壇の前で、おどおどしているすずかと、自分の頬を押さえるアリサ、目を潤ませて手を振り切ったなのはが立っていた。
取り戻しつつある前世の記憶と転生生活の中でも実際に女の子が女の子をぶった現場を見た事のない俺はだだ3人を唖然として眺めていた。
だがそれもアリサがなのはに飛び掛かったことで見物するわけにもいかなくなった。
俺は驚きながらも2人の間に入ってケンカを止めに入った。
『おい!』
『誰よアンタ!関係ないのに邪魔すんじゃないわよ!』
取っ組み合う2人を引き剥すが、それでも互いに怒りをぶつけ合おうとするなのはとアリサ。
板挟みになっている俺は俺で、暴れ続ける2人の爪が頬に触れ、皮膚が切れて血が飛び散る。
あの光景は端から見れば、俺がなのはとアリサに二股を掛けて修羅場に立たされているようにも見えなくもなかった。
まぁ大人はともかく、たかが小学生にそんな場面を連想できるとは到底思えないから、そんな勘違いは起こらないだろう。
いくらケンカの仲裁のためとはいえ、女の子相手に手を振るうわけにもいかい。
打開策が見つからず手を焼いていてた俺は、瞳力で気を落ち着かせようとしたそんな時だった……
『やめて!!』
それまでおろおろしていたすずかが突然叫んだことで、頭に血が登っていたなのはとアリサは勿論、俺自身も驚いてしまっていた。
『もう喧嘩しないで……お願い……』
我に返り2人の注意がすずかに向いている間になのはとアリサを引き離す。
『……やっと落ち着いたか……で?喧嘩の原因はなんだ?』
少し落ち着いた2人を見て、また2人に火がつく前に喧嘩の原因を探ることにした。
だが……
『こいつが私をぶったのよ!』
『何言ってるの!それはあなたが、あの子のヘアバンドを取ったからでしょ!』
ブチッ
『お・前・らァ……』
俺の目の前でまた言い争いを始めた少女2人(クソ餓鬼共)。
2人を見ていた俺の頭の何で何かが弾けた。
『いい加減にしろォォォォ!!』
前言撤回。
俺の静止を忘れ、不毛な言い争いを続けるなのはとアリサに怒りを抑えることができず、俺は脳天目がけて鉄拳を振り下ろしたのだった。
後に目に涙を溜め、痛みを和らげるため、頭を両手で押さえるなのはとアリサ、涙を拭うすずかから喧嘩の発端に
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