第16話 「カストロプ討伐」
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められたけど、何事もなかったように応対してる。
ザ○を降ろした強襲上陸艇が戻ってきた。
今度は兵士達が地上に降りてくる。居城を捜索するそうだ。
こういう時に略奪とか、暴行が起きるそうなんだけど、ザ○の目が光ってるから、どうしようもないらしい。
「ま、もっともそれが当然なのだが、中々にうまくいかないものだ。今回は彼らが見張っていてくれるから、安心だがね」
そう言ったときのメックリンガー准将の目が細められていた。
よっぽど信頼しているんだな〜と思った。
口は悪いけど、信用できて頼りになる鋼鉄の猟犬。
それがミヒャエル・ヴルツェル大尉率いるMS二個中隊だそうだ。
あっ……兵士達に守られるようにマリーンドルフ伯がやってきた。
■宰相府 アレクシア・フォン・ブランケンハイム■
「第一回、どうして俺をクシ○トリアに乗せてくれないのか、を問う会議を始める」
皇太子殿下がまた、おかしな事を言い出しました。
呆れてものが言えないとはこの事です。
ですが……駄々を捏ねられても困りますので、説明しましょう。
当然、それはわたくしの役割でしょう。
アンネローゼ“如き”には、渡しませんよ。
「殿下? ルードヴィヒ皇太子殿下は、帝国宰相でもあります。戦争は兵士達がおります。殿下に戦場に出てもらうよりも、国内で改革をしてほしいと、帝国臣民みながそう願っているからです」
「俺は乗りたいと言っているんだ」
「駄々こねないで下さい。こどもですか!!」
「大人の方が我が侭なものさ。ふっ」
無駄に格好つけないように。
憂いを秘めた目をしてもダメです。
まったくこの人は……。
だいたいですね〜。時々ヘンな事を言い出すんですから。
ストレスでも溜まっているんですか?
「毎日毎日、書類とにらめっこばかりしてて見ろ。ストレスだって溜まるさ。俺もストレス解消したいんだ。良いじゃないか、俺も宇宙に行かせろよ」
「オーディン上空なら良いですよ」
「それでも良い。そしてクシ○トリアに乗るんだ」
失敗しました。
迂闊でした。リヒテンラーデ候の視線が突き刺さります。
皇太子殿下は嬉々として、俺のクシ○トリアぁぁぁとか、言ってやがります。
どうしてくれましょうか?
はっ、そうです。アンネローゼ。クシ○トリアを破壊してきなさい。
「ご自分でどうぞ」
「わたくしにこの手を汚せと言うのかっ」
「あらそいはいけないわ。にくしみはにくしみの連鎖をうむだけよ」
「うわー。うざい女ー」
「お前ら、楽しそうだよな〜」
はっ、皇太子殿下が呆れたような笑みを浮かべて見ておられる。
おのれー。アンネローゼのせいに決まっている。
「他人のせいにすんな」
「黙れ。
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