修学旅行編
第八話
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一部のみがオレンジ色になっている。カウンタックと言えば真っ先に赤色をイメージするけど、これはこれで恰好いい。とりあえず、俺も皆に混じって写真を撮る事にした。
《?Side》
ったく。どいつもこいつも俺を珍獣を見るみたいな目で見やがって。これだから人間って奴は・・・まあいい。“あの女”に協力すりゃ膨大なエネルギーが手に入るんだ。そうなりゃ、お前らは・・・
皆殺しだ。
《千雨Side》
清水寺の観光は一言で言えば最悪だった。何故ならこの時も新幹線の車内と同じく妨害があったからだ。
まず、恋占いの石の間にカエルがぎっしり詰まった落とし穴が仕掛けられていた。私は恋占いをやらなかったから何とも無かったが、参加したいいんちょと佐々木が被害にあった。
その次は音羽の滝に酒が流されていた。もっとも、私たちが皆年頃の中学生だと言う事を考慮してか“縁結び”の滝にのみ流していたので、無難に学問を選んだ私は何とも無かった。だが、それで良かったと言う訳では無かった。何故なら私たち無事だった生徒は酔いつぶれたクラスメイト達を運ぶ役割をやらされたからである。さらに、生徒指導の“鬼の新田”に飲酒がバレないようにしながら運ばなければいけなかったので心労までプラスされた。そのせいで駐車場に居るデストロンの様子を見に行く事は出来なかった。だが、苦難はそれで終わらず旅館に到着した後も同じように酔いつぶれたクラスメイトを部屋まで運ばなければならなかったので、もうクタクタだ。
「なのに・・・何で近くにデストロン反応があるんだよ!!!」
しかも旅館からの距離は結構近いし、こりゃ完全に様子を見に行かなきゃなんねえじゃねえか。くそっ!これから温泉に入ろうと思ってたのに!!!でも放っておいたら何をするかわからないし、やっぱり様子を見に行くしか無いか・・・
旅館の外へ行く途中、ロビーで先生と神楽坂に会った。何故か一緒に桜咲も居る。
「あ、千雨さん!ちょっといいですか?」
「ん?別に急いではいないけど、何だ?」
「実は、手伝ってもらいたい事があるんです。」
「手伝い?」
「はい。」
話によれば先生は修学旅行のついでにある任務を任されているそうだ。それは関東魔法協会と関西呪術協会の間に和平を結ぶための親書を届ける事。だから和平反対派は昼間に数々の妨害をしてきたらしい。その割には意味の分からないのばっかりだったけどな。
だが、連中の狙いは親書だけでは無く、学園長の孫の近衛も含まれていた。確かに、関東のトップの孫娘なら人質としては十分過ぎる人材だな。
「で、桜咲。ここに居るって事は、やっぱお前も魔法関係者だったのか?」
「はい。このかお嬢様の護衛を
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