修学旅行編
第八話
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先生は外国人でもあるしな。そう考えていると、超が意味深な発言をした。
「まあ、それだけじゃないけどネ。」
「は?そりゃどう言う意味だ?」
「それは後のお楽しみヨ。」
そう言って超は葉加瀬と一緒にカエルの捕獲の手伝いに行ってしまった。その時、私の目の前を何かが通過した。
「今のはツバメか?」
一瞬だったのでよくわからなかったが、多分間違いないと思う。
「待って下さーい!!!」
すると、それを先生が追いかけて行った。そう言えば、ツバメが何かをクチバシにくわえていたような・・・まあ、私には関係無いか。
京都に着いた後、私たちは清水寺に来た。
「さてと。」
私はそこで一つの端末を取り出す。
「千雨サン。それは何ダイ?」
「何かの探知機のようですが。」
すると、それを超と葉加瀬が目ざとく見つけて聞いてきた。まあ、隠す理由も無いし話してもいいか。
「デストロン探知機だよ。京都にデストロンが居るみたいだからな。」
「なるほど。それで、デストロンを見つけたらやっつけるのカ?」
「いや、なるべく刺激しないようにする。」
「どうしてですか?」
「白昼堂々戦う訳にはいかないし、もし向こうがベテランだったら、新米の私じゃ太刀打ち出来ないだろ。」
そして、私は早速探知機のスイッチを入れた。
「げっ、反応ありかよ。」
探知機はここからそう離れていない場所に一つのデストロン反応を示していた。すると、超が探知機のモニターを覗き込んできて場所を分析する。
「この位置は多分駐車場ネ。」
「って事は、今は車かバイクに変形してるって事か・・・」
《秀太Side》
俺、剛秀太は修学旅行で京都に来ていた。まず来たのは有名な清水寺だ。千雨達も初日はここに来るって言ってたけど、女子校と男子校は時間を少しずらしているので残念ながら会えなかった。そして、これから駐車場でバスに乗って次の場所に向かう所なんだけど・・・
「おい秀太!こっち来いよ!!」
クラスメイトの一人が呼んできた。
「どうしたんだよ。」
「聞いて驚け!なんと駐車場にカウンタックが止まってるんだ!!」
「マジで!?」
カウンタック。それは言わずと知れたスーパーカーで、かつて日本で巻き起こったスーパーカーブームの火付け役だ。
「ほらこっちこっち!」
級友に連れられ、俺は駐車場の一角にやって来た。既に何人かのクラスメイトと先生まで来ている。そう言えば、うちの担任ってスーパーカーマニアだったな。
それはさて置き、俺も並んで皆と同じ場所に視線を向けた。すると、確かにそこにはカウンタックが止まっていた。車体の色は白で、ボンネットの
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