A’s編
ナハトヴァール起動
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「ねえ、そういえばすずかと慎吾が図書館で知り合ってって子、入院しちゃったんだって?」
数日後の学校で、アリサがそう言った。
「ん?ああ、そうだよ。名前ははやて。八神はやて」
・・・はやてとな?
「え、はやて?」
どっかで聞いたことのある名前なんだが。
どっかの一億五千万の借金執事か?
「ああ、はやて・・・あ」
慎吾がしまった、という表情をする。
そしてオレは思い出す。はやてという名前は数日前、慎吾から聞いた名前だと。
闇の書の主、はやて。
「あのさ、もうすぐクリスマスよね。だから当日、その子のとこにお見舞いにいかない?」
アリサの言葉に嫌な予感を感じた。
詳しく言うと、ヴォルケンリッターに会いそう。
「・・・反対は、しない」
そのせいで答えが曖昧になるのはしょうがないと思いたい。
「じゃあ決定!今日の放課後はみんなでプレゼント買いに行くわよ!」
そんな感じでその日はプレゼント買うのに連れ去られたオレたちであった。
そしてクリスマス当日の放課後。
前に予定したとおり、オレたちははやてのお見舞いに来ていた。
「なあ、本当にオレらが行ってもいいのか?」
アリサとすずかに聞かれないよう、小さな声で慎吾に聞く。
「・・・一概に大丈夫とは言えない。今はまだ出かけてるっぽいけど、後から来るかもしれないし」
とても使えない、普段通りの慎吾だった。
「お前は相変わらず辛辣だなぁ」
そしていつものように呆れているのか、諦めているのかわからないような笑い方をする慎吾。
「あ、ここよね」
アリサが扉の前で立ち止まった。
「ああ、そこがはやての病室だよ」
慎吾は視線をそちらに向け、確認してから声をかけた。
そしてアリサは満足そうに笑い、思いっきりドアを開け放って、いった。いや、叫んだ。
「メリークリスマーーーーースっ!」
と。
ちょ、ここ病院なんだけど。
そして中から何かが落ちた音がした。
「は、はやてぇぇぇぇぇぇ!?」
「慎吾うっさい」
「あ、ごめんなさ・・・って、今突っ込むとこそこじゃないよな!?今絶対はやて落っこちた音したよな!?」
大丈夫だ、問題ない。
「っつ〜・・・な、なんやねん・・・?」
「あ、あなたがはやてよね?私はアリサ・「バーニング」!趣味は「弱いものイジメ」・・・って美愛と陽龍!あんたたちいいかげんにしなさいよ!」
「アリサ、お前もいい加減にしてくれ・・・」
「え、あー、この子達が慎吾くんとすずかちゃんの言っとった友達なん?随分と個性的な子達やなぁ」
はやての心は海のように広かった。
おいー、突っ込みどこいったー?
「むしろ突っ込みが来いってやつやな
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