7部分:第七章
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べて応えてきた。
「また次にということで宜しいでしょうか」
「はい、是非共御願いします」
警部はしきりに夕張メロンを勧める。
「結構な値段が張るのでそうは食べられないものですが」
「高いものを食べられるなら食べた方がいいのよ」
沙耶香が言う。ジュースを飲んでから。
「それで人が笑顔になるのなら余計にね」
「そうですね。それではまた機会をあらためて」
「ええ」
速水の言葉に頷く。そうして食事を終えレストランを後にするのだった。
レストランを出ると警部はまた二人に声をかけてきた。今度は真面目な顔になっている。
「それではですね」
「はい」
速水が彼に応える。その右目も真剣な顔になっている。
「北海道警にですか」
「そうです、そこに捜査本部が置かれていますので」
そう速水に答える。
「宜しいでしょうか」
「勿論ですよ」
速水はそれに答えて頷く。
「それでは。参りましょう」
「ええ。貴女もそれで宜しいでしょうか」
「いいわよ、勿論」
沙耶香もその言葉に笑顔で応える。警部はここであることに気付いた。
「あらためて見れば」
「何かしら」
沙耶香に対して述べていた。沙耶香は警部に顔を向けていた。
「貴女は随分と背がおありですね」
「そうね。低いと言われたことはないわ」
自分でもそれに頷く。見れば彼女はモデル並の背であった。男と比べても低くない程だ。そのスタイルも入れればトップモデルといっても通用する程である。
それを言う警部も決して低くはない。むしろ高い方だ。だが速水と沙耶香の、特に沙耶香のそれにあらためて気付いたのである。
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