火竜と空と猿と牛
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と見たバルカンは、一直線に斧を振り下ろした。
振り下ろした・・・のだが。
「大空暴拳!」
「ウホォッ!」
ルーの手から放たれた風の拳がバルカンに直撃した。
「ナツ!」
「いくぞぉ・・・」
ルーの言葉にナツは頷き、右手に炎を纏う。
「火竜の・・・」
そしてその拳を・・・。
「鉄拳!」
思いっきりバルカンに叩きつけた。
ナツより何倍も大きいバルカンが吹き飛ばされ、挟まれる。
「挟まったよ!」
「あーあ・・・この猿にマカオさんの居場所聞くんじゃなかったの?」
「あ!そうだった」
「え〜、そうだったの?なら僕、手加減したのになぁ」
「完全に気絶しちゃってるわよ」
完全に当初の目的を忘れていたナツと、聞いていたはずなのにすっかり忘れているルーに呆れたように言うルーシィ。
すると、突然バルカンが光り出した。
「な、何だ何だ!?」
当然ナツとルーは身構える。
そしてボウゥン・・・と音を立てて、バルカンは中年男性の姿になった。
「サルがマカオになった−!」
「マカオってサルだったんだー!」
「それは違うと思う」
「え!?」
その男性こそ、ナツ達が探していた男性『マカオ』。
「バルカンに接収されてたんだ!」
「接収!?」
「体を乗っ取る魔法だよ」
とにかくマカオが見つかった事に安堵する4人。
だがマカオの後ろにはナツの攻撃で開いた穴、でもってマカオは気を失っている。
・・・となれば。
「「あーーーーーーーーーーっ!」」
マカオは穴から落ちる訳で。
それを見たナツ、ルー、ハッピーは慌てて駆ける。
マカオの足をナツが、ナツの足をルーが、ルーの足をハッピーが掴む。
「3人は無理だよっ!羽も消えそう!」
「くっそぉおおおっ!」
ゆっくりと落ちかける4人。
「んっ!」
「ルーシィ!」
「重い・・・」
そんな状態の4人を助ける為に、ハッピーの尻尾をルーシィが掴む。
だがルーシィにそこまでの筋力があるわけではない。
中年男性に青年2人、ネコを引っ張れるほどルーシィは力持ちではなかった。
しかもホロロギウムとタウロスを召喚した事で魔力も減っている。
と、その時、そんなルーシィの腕をがっしりと黒と白の腕が掴んだ。
「MO大丈夫ですぞ」
「タウロス!」
それは復活したルーシィと契約する金牛宮のタウロスだった。
「牛ー!いい奴だったのかぁ〜!」
「敵だと思ってゴメンね〜!」
ナツは自分が気絶させてしまったタウロスに涙を流しながら感謝し、ルーは敵だと思った事に謝罪した。
その後タウロ
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