火竜と空と猿と牛
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。
そこが見えないほど穴は深く、少なくともルーシィのような普通の人間が落ちたら、まず助からないだろう。
「男いらん、男いらん、女顔の男もいらん、女〜、女〜!ウッホホホー!」
「女女!ってこのエロザル!2人が無事じゃなかったらどーしてくれるのよっ!」
そう言いながら、腰の鍵の束から金色の鍵を取り出す。
「開け・・・金牛宮の扉・・・タウロス!」
「MOーーーっ!」
魔法陣から出てきたのは、巨大な斧を背負った牛だった。
人間のような体格、指も人間同様5本ある。
「牛!?」
「あたしが契約している星霊の中で1番パワーのあるタウロスが相手よ!エロザル!」
バルカンに向かってそう言い放つルーシィ。
だが・・・。
「ルーシィさん!相変わらずいい乳してますなぁ。MO、素敵です」
「そうだ・・・コイツもエロかった・・・」
根の部分は同じ様なものだった。
ただ見た目が違うだけ、と言ったところだろうか。
「ウホッ、オデの女とるなっ!」
「オレの女?」
バルカンの言葉にタウロスがぴくっと反応する。
「それはMO、聞き捨てなりませんなぁ」
「そうよタウロス!あいつをやっちゃって!」
「『オレの女』ではなく『オレの乳』と言ってもらいたい」
「もらいたくないわよっ!」
的外れすぎるタウロスの言葉にツッコむルーシィ。
だがそれで時間をくってる場合ではない。
「タウロス!」
「MO準備OK!」
「ウホォ!」
こうして牛と猿が激突する。
・・・と、思われたその時。
「よ〜く〜も落としてくれたなァ・・・」
「危なかったよ・・・」
聞き覚えありまくる声が2つ。
「ナツ!ルー!よかった!」
ルーシィはナツとルーの無事を喜ぶ。
ナツは目線を上げ・・・。
「なんか怪物増えてるじゃねーか!」
「ウホ」
「きゃあああああああっ!」
「猿の次は牛っ!?じゃあ次はライオン!?」
タウロスを蹴っ飛ばした。
そして妙なところにツッコむルー。
「MO・・・ダメっぽいですな・・・」
「弱ーっ!人がせっかく心配してあげたっていうのに何すんのよー!てゆーかどうやって助かったの!?」
ルーシィの問いに、ナツはニッと微笑む。
「ハッピーのお蔭さ。ありがとな」
「どーいたしまして」
「そっか・・・ハッピー、羽があったわね。そーいえば」
「あい。能力系魔法の1つ、翼です」
「じゃあルーは?確かハッピーは2人も運べないって・・・」
その問いにルーはきょとん、とした表情を浮かべた。
「どうって・・・自力で飛んだんだよ」
「へ?」
「だから、自力で飛んだんだってば」
「よく解らないけど、まぁいいわ・・・にしてもナツ、アン
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