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(仮称)武器の御遣い
第零章
プロローグ:藤丸 飛鳥、転生するとのこと
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抑える眼帯を同封した手紙を書いて特典を付けれなかったと謝罪するか」


 ムウはそう言って紙とシャーペンを用意し、カチカチと芯を出して手紙を書き始めた。








――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――








『………う、ん?ここは、森?』


 ――――カサ


『………ん?紙?』


 目を覚ました飛鳥は手に地に落ちていた紙を見つけ、拾い上げて読み始めた


 ――無事転生出来たかな?


 手紙はまず転生できたかを尋ねる文から始まった


 ――まずは謝罪させて貰う。すまない。俺が付けようとした特典は全て君は兼ね備えていた為に武器と名前、ちょっとした小道具しか送れない事を許して欲しい。

『………別に良いけどね』

 ――さて、では現在の状況を説明しよう。
  君が現在居る場所は益州の外れ、つまり南蛮の近くだ。
  そして時期的には黄巾の乱が起こる少し前、北郷一刀がやって来る十年程前だ。
  因みに今の君の肉体年齢は15歳と言ったところ、だいたい骨格も出来上がる時期だからな。

『………成る程』

 ――君は立ち位置的には御遣いの立ち位置に居るが、俺が特別に外史の住人として登録しておいたからその世界は歴史の修正力は君には働かない。大まかな戦――黄巾の乱や反董卓連合、赤壁の戦いとかは起きるので、その辺は如何するか君の好きなように生きろ。

『……了解』

 ――P.S.

『………うん?』

 ――特典は超大量の武器・氣を抑える概念を付与してある眼帯・今君が着ている服・仮面・君への名前だ。
  君のそちらの世界で生きていくための名前を送る。
  性は法
  名は正
  字は孝直
  真名は飛鳥だ。
  では、幸運を祈る。そちらの世界での君の人生に多くの幸が有らん事を。
                           ムウ・ラ・フラガ

『…………色々と有難う御座います』


 飛鳥はそう言うと氣を使って火を灯し、手紙を焼いた。


『オレの名は法正、字は孝直。真名は飛鳥………か』


 飛鳥はそう呟くと近くに落ちていた顔の三分の一を隠す真黒の面を拾って付けた。



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