第7話:大人はいつも勝手だ
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と……
そこには半透明の厳ついオッサンが佇んでいた。
あれが王様幽霊か? 貞子とは対照的に存在感があるぞ。
「あ、あそこにも幽霊の人が……行っちゃった!?」
ビアンカにも知らせる為、見たままの事を言おうとしたら、オッサン勝手に何処かへ行っちゃった。
確か俺等の度胸を確認するテストだったよね。
「もしかして今度こそ悪いオバケかしら?」
「さ、さぁ……兎も角行ってみようよ」
彼女の士気が高いのは良いが、無闇に退治しようとするのは控えて欲しい。
あのオッサンも悪いオバケじゃないからね!
やれやれな感じでオッサンを尾行すると、城の裏手の空中回廊で待ち伏せされる俺達。
オッサン敵だったら俺達アウトです。
でも勿論敵じゃ無いからセーフだよ。
ビアンカに任せると『退治してやる!』って言い出しそうだから、俺が話しかけようと思います。
でもね……「あの、僕達……「ここまで付いてくるとは見上げた度胸の持ち主だ!」って一方的に話し出しちゃったの。
その後も此方からの発言を許さず、敵ボスの居場所や其処への行き方、城内で閉ざされている扉の開放などを一方的に話し、俺達をオバケ退治に追い立てる王様。
反抗的な発言をすると、突如雷が鳴り「はぁ〜? 良く聞こえなかったぞ!」って押し通してくる。
身勝手な大人だ。
会話が成り立たないので諦めて言う通りにする良い子な俺達。
まぁ最初から目的は同じだったから良いんだろうけど、些か納得出来ない感が残るよ。
因みに王様 の事を心の中で『信長』と呼ぶ事にする。
一方的で我が儘で強引で……
本家の事を詳しく知らないけど、そんな感じがするから信長と呼ぶ事にする。
しかし原作とは随分と違う状態だなぁ……
貞子は恐いし……
信長は強引だし……
でもスドー君が居るのは心強い!
無表情で不気味だけどね。
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