第二十四話 試食会
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たお皿にのっているカレーを見た。
しかしこれはカレーには程遠い食べ物かさえわからないもの。
僕の本音を言わせてもらうと「食べたくない。」である。
なぜかと言うと、僕はこれを食わなくても臭いだけで吐きそうだからである。
つまり嗅覚が良すぎて臭いに耐えられなくなってしまったのです。
「水野くん。どうしたの?食欲ないの?」
監督の一言で全員がこっちを向いた。
なんだろう。
食べないといけない雰囲気なんですけど。
「それじゃあ、いただきます。」
恐る恐るスプーンを口に運ぶ。
口に入れた瞬間である。
野菜のシャキシャキ感。
火の通っていないお肉。
お粥のように柔らかいお米。
後はなんの味かは分からない不気味なもの。
「ちょっとトイレに行ってきます。」
僕はいつも通り監督に告げた。
「どうしたの?やっぱり不味かった?」
ヤバい。
ここで不味いなんて言えない。
「お昼食べ過ぎたんでちょっと出してきます。そうじゃないと味が分からないので。」
「・・・そう。分かったわ。行ってらっしゃい。」
僕は部屋から出ると小走りでトイレに向かった。
早くトイレに向かわないと本当にヤバい。
ここで吐いてしまうかもしれないから。
僕は近くのトイレに駆け込み、
個室便器に入った。
そしてすぐに
「うぇぇぇぇーーーーーー。」
吐いてしまった。
ヤバい。
思った以上に量が多い。
もしこのまま吐き続けたら絶対に大変なことになる。
僕は口を閉じて吐くのを止めようとしたが溢れ出す嘔吐物を止めることもできるはずがなく。
「うぇぇぇぇぇーーーーーー。」
止まらないよ〜。
一体何時まで出るんだろう。
2時間後
「そう言えば水野くんは?」
「そう言えばトイレに行ったきり帰ってこないな。」
「よし。一年、ジャンケンで負けたやつ、トイレまで行ってこい。」
日向先輩の無茶ぶり。
「最初はグー。ジャンケン、ポッン。」
火神=グー。
黒子=グー。
河原=グー。
福田=グー。
降旗=チョキ。
「よし。降旗、見てこい。」
その頃トイレのなかでは
「もうでない・・・筈なのに、うっ。うぇぇぇぇぇーーーーーー。」
ずっと吐いてました。
そして降旗君に発見されて直ぐ様病院行き。
監督の料理はキセキの世代の一人を倒す実力であった。
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