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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第32話 聖王器
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「だな、だがこのオークションの裏で取引がされていたとしたら?」
「何やて………?」
「光あるところ闇があるってことさ。………まあ今回はガセだったみたいだがな」
そんな澄ました態度にはやてもイラつきを覚える。
「ふうっ………レリックについてもっと詳しく調べた方が良さそうやな………」
一旦落ち着いてはやてが呟く。
「それともう1つ、冥王教会の教皇は誰だか知っとるか?」
「俺達したっぱは教皇どころか幹部の顔すら見たことがない」
「そうか………結局謎が多いなぁ………」
「それと1つ、黒の亡霊を俺達は追っている。そして奴も俺達を追っているだろう」
「黒の亡霊………あの量産型は冥王教会の物なん?」
「違うと………思う。俺達も知らないんだ。だが俺はあんなのが冥王教会にあるなんて聞いていない」
「そうなんか!?」
「黒の亡霊………どうにか接触すること出来んかな………」
「はやてちゃん、そうろろ限界ですぅ………」
「そうやな、ありがとうリイン」
そう言って車両から出るはやて。
「ありがとな、本当に助かったで」
「これくらい構わないさ。俺も最後に美人とゆっくり話せて良かった」
「せやったら、今度様子見に行くから楽しみにしといてな」
「………さあそれどうかな」
「?」
良く聞こえなかったはやては気にせずリインと一緒に自分達の部隊へと戻っていった………
翌日、車両の移送中、移送していた車両がバリアアーマーとガジェットの部隊に襲撃され、乗っていた犯人グループ全員死亡するというニュースがテレビに流れたのだった………
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