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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第32話 聖王器
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う。事後処理は私達がやっておくから少し休んでなさい」
「柔らかい枕が無いと………」
「調子に乗らない」

そう言ってチョップを落とされるが、加奈は静かに大悟の頭を自分の膝に乗せた。

「今回は特別」
「………だったらチョップしなくても」
「うるさい!!」

再びチョップされ悶える大悟。

「ああ、でも柔らかい………」
「大悟?」
「………」

安心しきったように眠る大悟。
そんな大悟を加奈は優しく撫でるのだった………












「バルト〜!!」
「バルトさん!!」
「おお2人共無事だったみたいだな」

シャッターも無事元に戻り、大きな損害も無く解決出来た今回の事件。

『エース・オブ・エース、太古のデバイス、聖王器を駆使して事件を解決』

ロストロギアも持っていかれる前にシャッターを戻し、雪崩れ込んだ地上部隊によって全て検挙された。
今回の功労者、神崎大悟の名は聖王器の使い手として最早最強の二文字を確実なものとしていた。

「バルトさんもお疲れ様でした」
「まあ大した事してねえがな。犯人は大悟が捕まえたし、操作はリイン任せだったからな」
「じゃあバルト何もしてないんだね!!」
「いやそういうわけじゃないんだが………」

言葉を濁らせながら頭をかく。

「まあいい、本当に無事で良かった………」
「バルトさん………」

本当に心配していたのだと感じさせるバルトの顔になのはも心から嬉しくなった。

「………」
「あれ?何で後ろ向くのヴィヴィオちゃん?」
「だってキスするんでしょ?良いよ、ヴィヴィオは空気読めるから後ろ向いてるよ」
「し、し、し、しないよヴィヴィオちゃん!!!」
「ってか口に出すところでガキなんだけどな」
「そうですね!」

そう言ってなのはとバルトは共に笑い合う。

「ぶぅ………何か面白くない」

そんな2人を見て頬を膨らますヴィヴィオだった………










「わざわざ部隊長様が俺に何用だ?」
「移送される前に話が出来て良かったわ。聞きたいことがあってな、ちょっと時間もらうで」

移送される車両の中、出発前にボスと呼ばれていた男の前に訪れていた。

「まあ良いだろう、俺はこの任務を機に抜けようと思っていたからな。俺の知っている範囲内なら話そう」
「ありがとな。それじゃあ先ず、今回ホテルアグスタを襲撃した目的は何やの?」
「お前達の想像通りだ。ロストロギア強奪が俺達の任務だ」
「何のロストロギアや?」
「………レリック。それを組織は回収したがっている」
「レリック………列車事故で盗られたロストロギアやな。せやけどそんな名前のロストロギアは無かった筈や」

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