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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第32話 聖王器
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並べられる!!」
「違う………違うわスバル!!私は………」
『スターズのお荷物と言われたくなくて』
私はと次に続く言葉は口に出ることは無かった。それを言ってしまえば自分自身を失ってしまうような気がしたから。
(私に求められているのは指揮能力。それ以外平均レベルな私はどう頑張っても六課にいられるような実力はない)
ティアナはそう考えていた。しかし今までの戦い、スターズの個々のレベルは高く、ティアナの指揮が無くとも問題無く任務を遂行できていた。そう本人は考えていたのだ。
(生き残るにはこれしかない………)
そう思い、個人のレベルアップの他にも戦術を考えていたティアナ。
しかしその努力も実ることは無かった。
(結局の所、私は自分自身で手一杯なんだ………)
ヴィータの判断も個々の実力で対応出来る上に、自分達の足止めが目的なのでは無いかと瞬時に思ったから2手に分けたのだが、作戦自体は良い方向へと向かっていた。
結果的に分かれたスターズ、そしてライトニングの方に敵は集中し、他の地区で防衛に当たっていた地上の部隊はホテルの異変に対応出来たのだ。
(私は………本当に弱い………)
そんな自己嫌悪に陥っているティアナと既にダメージを負っているスバル。
かなり不利な状況であったが………
「えっ、撤退する………?」
「何で………」
残ったバリアアーマーの敵は倒れた仲間を連れ、森の中へと消えていった。
「ま、待て!!」
「スバル!!」
追いかけようとしたスバルとティアナが制した。
「今の私達じゃ無理よ。それに任務は防衛、殲滅じゃないわ………」
「分かった……うっ!?」
「スバル!?」
わき腹を抑えながらうずくまるスバル。
「待って今治療を!!」
結局2人が移動したのはギンガが迎えに来た後になる。
「スバルは無茶して………」
「すいませんでした………」
「何でティアナが謝るの?仲間を守るのは当然でしょ?」
「そうだよ、ティアは気にしなくていいんだよ!!」
「ありがとうスバル、ギンガさん………」
今のティアナにとって2人の優しさはとても辛かった………
「大悟!!」
降参したボスとその手下をバインドで拘束した後、大悟はその場に座り込んだ。
そんな大悟にいの一番に向かう加奈。エタナドを回収した後直ぐに治療へと入る。
「はは、ありがとう加奈」
「バカなんだから………こんなになるまで我慢して………剥がれた爪を瞬時に修復するのは無理ね。これは暫く病院通いよ」
「うん、そうだろうね」
そう言って優しく笑う大悟だったが、その顔には疲れが見えた。
「取り敢えずこれで痛みは和らぐと思
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