歌い手、まだ見ぬクズとの戦い
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、だね」
「春日部さんは五感がいいし、策適役かな?」
「ああ、不可視の敵は任せるぜ」
となると、次に決めるのはゲームマスターの打倒だけど、
「ゲームマスターを倒すのは逆廻君の役目だよね?」
「はい、この中で一番強いのは十六夜さんですし、それでいいかと」
これで二人は仕事が決まり、残りは僕と飛鳥さん。
「じゃあ、私と奏君で露払いと囮をすればいいのかしら?」
「あ、僕は別ルートで最奥を目指すから、飛鳥さん一人でお願いしても?」
僕の発言に、皆が驚いたような顔をする。
やっぱり、僕は最奥に向かわないと思われてたのかな?
「質問だが、そこに行くだけの手段はあるのか?」
「うん。ただ、僕以外の人がいたらできない方法だから、単独行動になるけど」
「まあ、方法があるならそこは問題ねえ。ただ、オマエが来る意味はあるのか?」
ここさえ納得させれればいけるかな?
まあ、これは理由としては十分だろう。
「アルゴルの魔王の対策のため・・・かな?代償としてルイオスが強くなるけど」
「ど、どうして奏さんがそのことを知っているのですか!?」
あ、次は黒ウサギさんが聞いてきた。
質問が多いな〜。
「ちょっと書庫で調べたら出てきた。まあ、逆廻君はそんなことしなくても分かってたみたいだけど」
「まあ、そこまで決めてるならいいだろ。自力で最奥まで来るんだな」
逆廻君は僕に許可を出しながら、宮殿の入り口に近づいていく。
そして、右足を持ち上げると、
「さあ、ゲーム開始だ!!」
宮殿の門を蹴り破り、派手にゲームを開始した。
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