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Black Engel and White Engels
ガニメデ行政府編
第1章
「シムアース1983」
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アメリカ政府協定草案作成を指示。

・1986年2月11日
協定草案第1回原案提示
・日本政府に対して、軍事・資源の提供を要請があれば可能とする。
・合衆国政府に対して、日本国の安全に関わる事案に対して提供できうる資源を提供する。
・両国に対して、当方は両国軍隊の支援を当方領域内にて実施する。この際、我が方の法に従うこととする。
・日本政府は我々に対して、平時の法的支援・部隊派遣時の役務提供を行うこととする。
・合衆国政府は我々に対して、部隊派遣時の役務提供を行うこととする。
・両国と我が方は密接な情報交換を行うこととする。
以降、これを基本線として草案作成・交渉を行うこととなる。

・1986年4月26日
科学技術庁および宇宙開発庁、地球との(ゲート)開発に成功する。
第1回ゲート設置は、丹沢渓谷内に設置され、極秘裡(密入国)に特殊部隊と情報庁(IA)の工作員を潜入させる。その後、軍事情報部(MI)の工作員も潜入する。

・1986年6月
情報庁工作員、数名の退職日本政府高官と接触開始。
日本民主主義人民共和国(あっち側)への工作員潜入開始

1986年7月10日・鎮守行政府本庁舎・柊一馬
「これで報告は終わりです。」
次席補佐官のジョーが現在の“ちんじゅ”および“おおくに”にける問題に関して報告を終了した。問題点はあまりない。実に結構なことではないか。

ドアを開く音がして、国家安全保障補佐官のヘンリーとブレントが入室した。
私は、部屋にある6名程度がミーティングを行えるデスクに3人を案内した。
着席すると、私は現在進行中の重大な案件に関して質問した。

「どうかね?接触は?」
「久瀬道隆元海将補と高梨昭二元警視長に接触しております。久瀬元海将補は防衛庁勤務が多く、政府関係者への既知が多いとのことです。また、高梨元警視長は70年代の福田政権期に首相補佐官を努めております。」
「なるほど。で、感触はどうかね?」
私は一番関心のある事柄、つまり日本政府が我が方の存在を知ったとき、どのような反応を見せるのかに関して尋ねた。

「両名とも現在懐疑的です。数回接触し、現在では前向きな反応を得つつあるとの情報があります。」
ブレントの話に他の3名の表情が若干柔らかくなった。

「そして、これは最大の関心事なのですが、両名とも久瀬絵里嬢の祖父です。」
ヘンリーのやつ、最大の爆弾を投げ込みやがった。

「で、そのへんの情報は得ているのか?」
「まだ得ておりません。」
ヘンリーの答えに、皆ガッカリした感触を感じる。

「そうか・・・引き続きその線での交渉をして欲しい。」
私はそう指示を出した。

・1986年10月
宇宙開発庁、有人宇宙飛行計画を提出。
飛行は12月
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