幕間
Trick@03-3_なんで苗字を≪西折≫に変えたのか聞きたいです!
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娘になってくれないかな?
美琴と、旦那の旅掛さんも一緒に支えたいの」
「・・・・・ありがとう、鈴姉ちゃん・・・
うん。私、鈴姉ちゃんの娘に、琴ちゃんのお姉さんになる」
「そう、よかった・・・」
返事を聞いて安心し、美鈴は一層強く美雪を抱きしめた。
「でも、一つだけお願いがあるの」
「なに? 私にできることなら学園都市相手でもなんでもするわよ?」
「私の苗字、≪小日向≫でも≪御坂≫でもなく、≪西折≫にして欲しいの」
「それは・・・」
「私にとっては信乃との関係を切ることは絶対にできない。
例え私が他の人を好きになろうとも、絶対にできない。
だから、せめて苗字だけでも・・・・信乃を感じていたいの」
「・・・いいわ! 任せなさい! 法律ぐらい私が曲げてやるんだから!!」
こうして、美雪は御坂家の養子に入り、西折美雪として生きていくのであった。
・・・・・・
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「・・・と言う感じ」
「雪姉ちゃん、退院した後も大変だった・・・・
たまに発作のように思い出して暴れたりしたから。
暴れなくても大泣きするのはよくあったし」
「養子になって、親権限で半年は鈴姉ちゃんも学園都市に
滞在できたるようしてくれて面倒見てもらったな・・・・」
「うん。私も信乃にーちゃんが死んだ最初の1週間は泣き続けた。
思い出した時もお母さんにしがみついて泣いたな・・・」
「私達が落ち着いたのは1年ぐらい後だったよね」
「そうだね。思い出しても泣かなくなって、
雪姉ちゃんも暴れなくなったのはその辺りかな?」
「・・・・・ごめんなさい。軽い気持ちで聞いたりして」
『・・・・・・』
5人に沈黙が流れた。
美雪の過去を、特に信乃の飛行機事故のことを話せば気まずくなるのは分かっていた。
美雪と美琴も何故話したのか分からなかった。
『・・・・・』
「そ、そうですわ!」
「黒子?」
気まずい沈黙を破ったのは空気の読める子、白井黒子だった。
「美雪お姉様がお話をされたのです! 次はわたくしの番ですわ」
ゴソゴソと持ってきた鞄に手を入れて何かを探していた。
「白井さんの番って、どういうことですか?」
「今のはあれですのよね、美雪お姉様?
自分の少し恥ずかしい事を話しただけですのよね?」
「「「「え・・・?」」」」
「そうでしたら、ここはおしゃべりの場。
わたくしも少し恥ずかしいお話をさせていただきますの!」
「・・・そうね。そう! 今のは恥ずかしい事の暴露話!
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