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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第54話 入学準備もトラブル続き 後編
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、その名の一部を頂きました。(一時期アスランと、どっちにしようか悩んだのは秘密です)
「知らんとは冷たいですね。担い手になるかもしれない人間に対して……」
「面識もない人間の心配なんかできるか。それに僕の担い手になると言うのなら、それ位の試練も越えられない奴はお断りだ」
ドライですね。アニエスと上手くやって行けるのか心配です。
私の心配をよそに、時間ばかりが経過します。そしてとうとう、アニエスの残り休暇が無くなり滞在期限が来てしまいました。
「お世話になりました。おかげ様で十分に傷をいやす事が出来ました」
そう言えば、名目上は療養の為にドリュアス家に来た事になっているのでしたね。しかしアニエスの様子を見ると、明らかに元気がありませんでした。これでは療養に来たのか、凹みに来たのか分かりません。
それは周りも良く分かっているのでしょう。一様に顔を引きつらせ、そして縋る様な視線を私に向けて来ます。確かにこの状態のアニエスを帰せば、王家のドリュアス家に対する心証が悪くなるかもしれません。
……仕方がありませんね。
「アニエス殿」
「ギルバート殿」
「その様子では、まだ悩んで居る様ですね」
「いや、答えは出ているのだ」
意外です。既に答えは出ているのですか。でも、それだけではないはずです。続きがありますね。
「しかし、どうしても……」
――――赦せない。明らかにアニエスは、その言葉を飲み込みました。
それも仕方がないのでしょう。これまでのアニエスの考えは、“ダングルテールの虐殺に関わったも者は全て殺す”だったはずです。その絶対的な目標が、私の話を聞いて揺らいでいるのでしょう。それを理性では好しとしていても、感情が許さない……と言った所でしょうか?
「既に言ったと思いますが、復讐自体を否定する気はありませんよ」
「そうかも知れないが……」
以外ですね。私の勝手なイメージですが、アニエスはもっと融通がきく性格だと思っていました。……いや、それだけこの復讐が、彼女にとって重要で譲れないと言う事なのでしょう。
「まあ、ギリギリ及第点ですかね」
「なにを……」
私はジャスティスを、鞘ごとアニエスに突き出しました。
「銘はジャスティス。宿る人格にはユースと名付けました。挨拶なさい」
「《正義》のジャスティス。ユースだ」
まだアニエスを、担い手として認められないのでしょう。態度が、物凄く素気ないです。
「お目付役として彼を預けます」
「良いのか?」
ジャスティスを受け取りながらも、アニエスがそんな事を口にします。
「他人の立場に立って考えられるだけで、十分に資格はありますよ。それに、お目
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