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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter30「師の想い、弟子の焦り」
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だと言いルドガーから少し離れる。
その顔は何故か少し赤い。
(ルドガーさん、お願いだからこっち来ないで!任務から今までシャワー浴びてないから汗とか匂いが……うぅ)
どうやら女性としての恥じらいからのようだ。とっさに近づいてほしくないあまり、きつめの目を向けてしまう。
(あ、あれ?ご機嫌斜めなのか?)
事情をしらないルドガーが今のティアナを見れば、にらまれているとしか思えない。
それでもルドガーはティアナに話し掛ける。
「……もう今日はやめろ。いい加減体力も限界だろ?」
「やっぱり…止めに来たんですね」
「当たり前だ。オマエ達前線メンバーには休むよう指示が出ていたろ。休むことも立派な訓練だ」
「ご忠告感謝します。でも私はまだ大丈夫です。私は強くならなきゃならないんです」
それだけを告げると、射撃の構えを取りトレーニングを再開する。
どうしたものかと悩むルドガーだったが、こちらから始めなければ何も始まらない。
「……そんなに、今の訓練内容が不満なのか?」
「!?」
ティアナの背中が驚いたように一瞬震え、ティアナはルドガーを見る。
ここに来るまでにルドガーは考えていた。ティアナの今日の行動全ての根幹は兄の事から来ているのはそうなのかもしれないが、発端は違う事から来たのではという推測だ。
その発端になったものが何のかまではわからなかったが、今のティアナの姿を見て確信した。
「そんな事は……」
「否定はさせない。今のオマエの行動と言動を見ればはそうとしか取れない」
そこでティアナは初めてルドガーの方へ振り替える。
「そうですね……私は確かに不満を持っています。なのはさんの教導方針と私自身に」
ティアナは胸の内に秘めた思いを静かに吐き出す。
「私はスバルやエリオほどの才能もなければ、キャロの様なレアスキルも持っていません。ルドガーさんやなのはさん達のように強くありません!……凡人の私は人一倍…いえ、それ以上の努力をしなきゃいけないんです!」
「……俺は、強くなんてない」
あくまでも自分は強くないと否定するルドガー。だが逆にそれはティアナの感情を高ぶらせていく。
「……残酷ですね、ルドガーさん」
「残酷だって?」
そしてついに高ぶる感情を抑えきれず、言動に激しさが表れ出す。
「嫌みにしか聞こえないって言ってるんです!貴方は隊長達と同等の実力を持っている上さらに、骸殻という自分の能力を上げるスキル持っている!自分は強くない?あはは……馬鹿にするのも大概にしてください!」
「……わかっていない……いや、見ようとしていないんだ。お前はまだ、小手先の力しか信じていない。それは本当の強さなんかじゃない」
感情のまま
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