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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter29「拭えぬ過去」
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るのだろうか?あの熱い列車魂は、ある意味彼の使命とも言える源霊匣研究並みに力を入れているような気がしてならない。


まぁジュードを列車マニアへと導いたのは他でもないルドガー自身だが……

「さっそくだがなのは、例のリストを」

「そうだったね。えーと……はい、これだよ」

エアディスプレイを操作する。あるリストを表示し、そのリストから更にある2つのデータを開く。
表示されたのは碧色の瞳を思わせるひし形の宝石と、見るものの目を奪うような光沢を放つ大剣があった。

「そしてこっちの剣は完全に歴史的文化遺産扱いの……覇王の天剣。聖王教会の管理下にあったロストロギアではない骨董品に近い物なんだけど、数年前盗み出されて、それ以来行方がわからなくなっていたんだ」

「皮肉だな……密輸品がまた違う奴の手に盗まれるなんて……ん?」

話しながらルドガーはある事に気付いた。
襲撃を受けたトラックの荷台には違法取引される物以外にも当然正規の方法で取引される品も多数あった。

だが何故襲撃者は覇王の天剣以外何も持ち去らなかったのだろうか?

金目の犯行なら荷台にある物全て奪っていったって可笑しくはない。
残された現場の状況から考えると、襲撃者は始めから覇王の天剣以外、持ち去る気はなかったとしか考えられなくなる。

それも物が荷台に積まれている事を知っていたことになる。

「ガジェットの襲撃を隠れ蓑に、俺達の監視の目を掻い潜った……」

「ルドガーさんは、スカリエッティが骨董品を奪ったと考えているんですか?」

「あくまでも仮説だ。そう考えれば全て繋がる」

ルドガーは自分の立てた推理を説明し始める。

「まずガジェットの襲撃だが、これには今話した陽動以外にも、もう1つの意味が隠されている」

「隠された意味?」

「ああ、そうだ。なぁフェイト。俺達はガジェットの襲撃に備えて昨日からこのホテルで警戒体制を敷いてたよな?」

「そうだけど、それがいったい?」

「機動六課の知名度はミッドではそれなりに知れ渡っている。それもそうだ。新設でしかも精鋭揃い、
マスメディアが食い付かないはずがない……ならどうだ?六課が動けば必ず情報が大小関係なく興味のある連中には知れ渡る……ましてや敵対している勢力なら尚更…な?」

戦いにおいて敵対する勢力の戦力状況を知っておく事は絶対条件。
六課と敵対しているスカリエッティも今回の六課の情報を必ず得ていたはずだ。

「そしてガジェットがオークション品をレッリクと誤認する事を考えている俺達の警備体制を逆手に取り、ホテル防衛に集中していた俺達の裏をかいて、上手く潜りこんだ何者かがスカリエッティのお目当ての物を手に入れたってわけだ」

「確かに……考えられなく
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