暁 〜小説投稿サイト〜
占術師速水丈太郎 白衣の悪魔
30部分:第三十章
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
「そうこなくっちゃ。けれど二人でもさ」
「おっと」
 だが速水は右手を前に出してその言葉を制止してきた。
「それから先は仰らなくてもいいです」
「ああ、そうなんだ」
 魔人はその言葉を聞いて笑って返す。
「じゃあそれでいいや。けれどね」
 ゆっくりと前に出る。一歩ごとに殺気と妖気が発されその場を圧する。
「遊ぶのも本気にやるよ」
「そうね。遊ぶのも真面目にするべきなのよ」
 沙耶香は彼に応えてきた。
「そうじゃないと面白くはないから」
「そうだよね。じゃあ行くよ」
「ええ」
「どうぞ」
 二人はまたそれぞれの身体を分けてきた。影から、カードから。幾人もの沙耶香と速水が姿を現わしてきたのであった。あの時と同じように。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ