30部分:第三十章
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「そうこなくっちゃ。けれど二人でもさ」
「おっと」
だが速水は右手を前に出してその言葉を制止してきた。
「それから先は仰らなくてもいいです」
「ああ、そうなんだ」
魔人はその言葉を聞いて笑って返す。
「じゃあそれでいいや。けれどね」
ゆっくりと前に出る。一歩ごとに殺気と妖気が発されその場を圧する。
「遊ぶのも本気にやるよ」
「そうね。遊ぶのも真面目にするべきなのよ」
沙耶香は彼に応えてきた。
「そうじゃないと面白くはないから」
「そうだよね。じゃあ行くよ」
「ええ」
「どうぞ」
二人はまたそれぞれの身体を分けてきた。影から、カードから。幾人もの沙耶香と速水が姿を現わしてきたのであった。あの時と同じように。
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