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ヘタリア大帝国
TURN87 再編成の合間その六
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「何があろうとも」
「だよな、それでか」
「攻勢に出ます」
 セーラの決定は変わらない。
「アフリカ方面からアラビア、マダガスカルに」
「しかし既に枢軸側は迎撃態勢を整えています」
 イギリス妹が指摘する。
「数も艦艇の質もかなりのものになっています」
「それにだよな」
 イギリスも妹に応える。今エイリスにいる国家も少なくなっている。
「提督もな」
「インド洋方面の敵の司令官は柴神様です」
「あの神様なあ、いい神様だけれどな」
 日本帝国にいる、彼等にとってはそれが問題だった。
「敵だからな」
「そうです、軍を指揮しても優秀な方です」
「手強いな、正直」
「今の我々の戦力で攻勢に出ても」
 それでもだった。
「植民地の解放は」
「絶望的か」
「残念ですが」
「何か戦力ねえのか?」
 イギリスは心の底からこのことを探した。
「本当にな」
「通常艦艇では」
「ないよな、やっぱり」
「今の状況で通常艦艇による戦力は極限にまで達しています」
「これ以上は無理だな」
「はい」
「手はないか?戦力の充実は」
 後は人材に頼るしかないのではないかとだ、イギリスは考えだした。
 だがここでだ、マリーが言って来た。
「あの、南アフリカにね」
「あそこにか?」
「面白い娘がいるからスカウトしてみる?」
「?そういえばあそこの総督の秘書の娘がだったな」
「祖国さんも見てたよね」
「ああ、現地の娘だったよな」
「あそこの総督さんも大概だけれどね」
 マリーは彼については顔を顰めさせて述べる。
「けれどあの娘はいい娘だし」
「何か怪獣使えたよな」
「そう、それ」
 マリーがここで言うのはこのことだった。
「通常艦艇での戦力が限界ならね」
「怪獣使うのも手か」
「ソビエトもドクツもそうしてるじゃない」
 大怪獣達のことだ、これが彼等の切り札にもなっている。
「だからね」
「じゃあ声かけてみるか、あの娘に」
「うん、姉様はどう思うかな」
「そうですね」
 セーラは妹の問いにまずは一呼吸置いた、そのうえでこう答えた。
「今は少しでも戦力が必要です」
「それならだね」
「その娘にお話して頂けるでしょうか」
 セーラはイギリスを見て彼に声をかける。
「そのうえで」
「わかったぜ、提督に任命だな」
「そうして下さい」
「わかったぜ、じゃあな」
 イギリスはマリーとモンゴメリーに顔を向けて二人に言った。
「南アフリカにな」
「うん、行こうね」
 二人もイギリスの言葉に頷く、この話はこれで決まった。 
 セーラは攻勢の話を決めてからだった、そのうえで。
 深刻な顔をそのままに会議にいる一同にこう言った。
「この戦いには絶対に勝ちます」
「それからよね」
「ソビエ
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