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神葬世界×ゴスペル・デイ
第一物語・後半-日来独立編-
第四十八章 その意志の強さ《1》
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 叫ぶ介蔵の声が聞こえたが、何故かは魅鷺には分からない。
 なので首を傾げ、彼方の動きを待っていた。
 目頭を涙を拭うように介蔵は手を動かしているが、風で目に塵でも入ったのだろう。
 系術も使い物ようで御座るな、と介蔵は改めて思う。
「頑張るで御座るよ……自分……!」
 しばし時間が過ぎ、やっと彼方に動きがあった。
 風をまとう介蔵は、正面の魅鷺を指差した。
「細かいことは置いといて、今の自分、かなり強いで御座るよ」
「確かに、風が邪魔なくらいまとっているで御座るな」
「そう! これこそが風神の力で御座る。御風神|《シナツヒコ》は系術使用者、つまり自分に風の力を与えるで御座る。しかし、この身に自分以外のものが触れてしまうと風は一瞬にして止むで御座る」
 ならば、どうするか。
「であるからして、相手にこの身を触れさせなければいいので御座る」
 そう、相手が身体に触れられなければ、こちらは風を操ることが出来る。
 神化系術を発動していなくても、ある程度の風は生み出し、操ることが出来る。
 しかし、その場合は自身の能力の限界までしか使うことが出来ず、随時自身の身を守るのに風を使っては勿体無い。
 だが、神化系術を発動した場合は違う。
 辰ノ大花の北側にある鹿島神宮から御風神の力を無限に伝播し、自身は御風神の力を得る。
 神一柱の力は計り知れないものだ。
 ゆえに能力の限界値は無限に等しく、限界を気にしないで風を起こし扱える。
 神化系術を発動している既にこの時、この場所を支配したと言っても過言ではない。
 何故ならば、
「付け足しとして、風を起こし扱える範囲はこの辰ノ大花中で御座る。御風神を発動していれば、座標さえ分かっていれば何処でもいけるので御座る。この意味、解るで御座るな」
「さよう。つまりは――」
 魅鷺には解っていた。
 その意味が。
 つまりは、こう言うことだろう。
「何時でも何処でも、パンチラし放題で御座る――!」
「は……?」
「ん?」
 すぐに返されたので、少し戸惑う介蔵。
 変な汗が、肌を伝うのを感じる。
「え、あ、ほ、本気で言ってるので御座るか?」
「本気も何も、そう言うことで御座ろう。介蔵殿もお年頃で御座るからな、当然と言えば当然。しかし、生憎拙者は下着の上にスパッツを履いてるがゆえ、拙者のパンチラは諦めた方がいいで御座るよ」
「み、魅鷺殿!? じょ、女子がそんなこと言っては駄目で御座るよ!」
「何ゆえ?」
「そ、それは、その……普通の女子は言わないからで御座る」
「普通の女子……」
 確かに、そんなことを言わない者もいるのは事実。
 しかしならがらクラスに二名程、毎日連呼している者がいる。
『今日の下着何履いて来たの。見せて見せてー』
『いい? 大人な女子って
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