29部分:第二十九章
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た。
「今までそうした相手ともかなり渡り合ってきましたし」
「いや、それでもです」
警部はその沙耶香に対しても言う。声もまた怪訝なものになっていた。
「殺し方を見ているとやはり」
「何、既に手は打ってあります」
速水が警部に答えてきた。
「正確に申し上げると策を用意していると申しましょうか」
「策をですか」
「はい」
速水は答える。
「色々とね。手はあるのですよ」
「左様ですか」
「もがけばもがく程」
沙耶香が言う。
「動けなくなるものがありますわね」
「もがけばもがく程ですか」
「そういうことです。それでは今夜」
「今夜全てが終わります」
速水も言ってきた。
「間違いなく」
「それではお任せして宜しいですね」
警部も腹を括った。そうして二人に問うてきたのだった。
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