第二十八章
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「大丈夫だ」
「そう言ってくれるか」
「そのことはもうわかっている」
今まで共に戦ってきた中でだ、それは大丈夫だというのだ。
「だからだ、やれ」
「よし、そうさせてもらうな」
「俺も合わさせてもらう」
フォーゼだけが戦うのではない、当然彼もだというのだ。
「だからだ」
「よし、それじゃあな」
二人で完全にその動き、呼吸まで合わせた。
そのうえで突っ込む、まずはフォーゼがだった。
掻い潜る様にして雷達をかわしそしてだった。
スサノオにタックルを浴びせた、それで終わりではなかった。
その両足を掴んで技を仕掛けた、その技は、
「うおおおおおーーーーーーっ!!」
「!?その技は」
歌星はその技を見て言った、フォーゼはスサノオの両足を両手の脇の中に抱え込みそのうえで己を軸として激しく回転させた、その技はというと。
「ジャイアントスイングだ」
「あのプロレスの大技ですか」
「そうだ、あれだ」
フォーゼはスサノオにその大技を仕掛けたのだ。
「相手の三半器官、そして脳に衝撃を与える技だ」
「私はじめて見ました」
「使うには相当な力が必要だ」
特に今のスサノオの様なかなり重量のある相手にはだ、それこそ尋常ではない力と気力が必要だ。技を仕掛けるという。
「弦太郎はそれを使っている」
「そうですか」
「そうだ、しかもあの速度はだ」
見ればまさに竜巻だ、十回や二十回どころではない。
百回は優に超えている、凄まじい速さで回転した結果だ。
スサノオにかなりのダメージを与えることは確かだ、しかもそれで終わりではなかった。
フォーゼはスサノオを一旦投げた、遥か上直角に近い角度だ。
まるで高角砲の砲撃の様に投げた、その頂点にだった。
メテオがいた、メテオはフォーゼが投げたスサノオが頂点に達した点においてだった。そこでスサノオの身体を掴み。
今度は両肩にスサノオの身体を抱えた。右肩に頭の部分を、左肩に腰の部分をだ。そのうえで彼もまた激しく回転し急降下していく。
その彼も見てだ、歌星は再び話した。
「今度の技は」
「確かバックブリーカーですよね」
「そうだ、アルゼンチンバックブリーカーだ」
その技だというのだ、別名タワーブリッジという。
「そこに激しい回転を加えつつ急降下を仕掛けている」
「そこが普通のアルゼンチンバックブリーカーと違いますね」
「そうだ、あれも効く」
それも相当にだというのだ。
「だが、それでもだ」
「まだスサノオはやっつけられないですか」
「ああ、まだだ」
こうユウキに話す。
「それは弦太郎達もわかっている」
「それなら」
「見るんだ」
歌星は再びユウキに言った。
「弦太郎達を」
「そうですか、それじゃあ」
「観ているとい
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