第二十七章
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「意味がない」
「その様だな」
「しかし倒せない奴はいない」
ここでだ、フォーゼは確かな声でこう言ったのだった。
「絶対に倒せない奴はこの世に一人もいない、そうだな」
「それはその通りだ、それではだな」
「他に何か攻撃の仕方があるか?」
フォーゼが問うたのは他の攻撃のやり方だった。
「殴る、蹴る、斬る、叩く以外にな」
「それ以外か」
「ああ、あるか?」
「そうだな、俺の格闘スタイルじゃないが」
それでもだとだ、ここで言うメテオだった。
「あるにはある」
「どういった攻撃だ?」
「考えて見れば攻撃は撃ったり斬ったりするだけじゃない」
「そういえばそうだな」
「ダメージは浸透させることが出来る」
それがだというのだ。
「そう、骨法の掌底の要領だ」
「骨法か」
「知ってるな」
「ああ、一応はな」
フォーゼも骨法のことは知っている、それでメテオの問いに頷いて答えたのだった。
「あれか」
「ああ、確かに今のスサノオの防御力はかなりのものだ」
何しろ全身金属だ、しかも明らかに地球の技術ではない相当な強度の超合金である。それでライダー達の攻撃を完全に凌いでいるのだ。
だが、だ。幾ら堅固な鎧を着ていてもだというのだ。
「しかしダメージの浸透、身体の中まで及ぶそれはな」
「防げないんだな」
「そうだ、だからだ」
それでだというのだ。
「ここはそうした攻撃を仕掛けるぞ、いいな」
「ダメージの浸透だな」
ここでフォーゼは自分から言った。
「それだな」
「何か閃いたか」
「ああ、一つやり方がある」
フォーゼは確かな声でメテオに告げる。
「とっておきの技がな」
「御前一人で仕掛ける技か?」
「いや、出来れば御前と一緒にだ」
仕掛けるべき技だというのだ、それは。
「これまでの剣や蹴りじゃない」
「そうしたもの以外の攻撃か」
「もう効かないことはわかっているからな」
そうした攻撃がだ、今のスサノオには全く効かないというのだ。
それでだ、ここはだったのだ。
「また別の攻撃だ」
「ならそれでいく」
メテオもフォーゼの言葉に従うというのだ、他ならぬ彼自身にそのことを告げる。
そしてだった、二人で。
同時にスサノオに突っ込む、その周りに無数の雷が落ちるが二人は全速力で駆けその雷達をかわしていく。
そしてだ、間合いに入ると。
フォーゼがだ、己の横を走るメテオに告げた。
「タックルでいくからな」
「ラグビーのだな」
「ああ、それだ」
まさにそれを使うというのだ。
「それであいつの足を取るからな」
「そのうえでか」
「仕掛ける」
まさにだ、そうするというのだ。
「それでいくぞ」
「わかった、ではな」
「そうしていいな」
「ここまでき
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