マスター現る!
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「じゃあナツが火竜って呼ばれてたのか!?他の街では」
「うん。ナツの魔法にピッタリの別名だよね」
「ナツが火竜ならオイラはネコマンダーでいいかなぁ」
「マンダーって何よ」
ファイアパスタにファイアチキン、ファイアドリングを忙しく食べるナツ。
普通の人間が見たら炎の塊である。
するとそこに随分ご機嫌なルーシィがやってきた。
「ナツー!見てー!妖精の尻尾のマーク入れてもらっちゃったぁ」
「良かったなルイージ」
「おめでとうキャバ嬢」
「ルーシィだし、キャバ嬢じゃないわよっ!」
ルーシィが怒鳴る。
「お前、あんな可愛い娘、どこで見つけてきたんだよ」
「いいなぁ〜、うちのチーム入ってくんねぇかなぁ」
「ナツ、どこ行くんだ?」
「仕事だよ。金ねーし」
「僕もついてっていい?」
「おー、いいぞー」
ナツとハッピー、ルーは依頼板の前に立つ。
ここにギルドに頼まれた以来が貼り出される。
討伐系から魔法や呪いを解くモノ、魔法教室の先生など、いろんな依頼が舞い込んでくるのだ。
「どれがいいかな」
「報酬がいいヤツにしようね」
「お!これなんかどうかな。盗賊退治で16万Jだ!」
「面白そう!」
「決まりだね」
仕事も決まり、さっそく仕事を受注しようと思ったその時。
「父ちゃん、まだ帰ってこないの?」
「む」
マスターが自分とあまり背の変わらない少年と話していた。
少年の目には涙が溜まっている。
「くどいぞロメオ。貴様も魔導士の息子なら親父を信じて大人しく家で待っておれ」
「だって・・・三日で戻るって言ったのに・・・もう1週間も帰ってこないんだよ・・・」
「マカオの奴は確かハコベ山の仕事じゃったな」
「そんなに遠くないじゃないかっ!探しに行ってくれよ!心配なんだ!」
「冗談じゃない!貴様のオヤジは魔導士じゃろ!自分のケツもふけねぇ魔導士なんぞ、このギルドにはおらんのじゃあ!帰ってミルクでも飲んでおれい!」
マスターが怒鳴ると、ロメオは怒りと悔しさに震える。
「バカー!」
「おふ」
そしてマスターに顔面パンチをお見舞いすると、泣きながらギルドを出て行った。
「厳しいのね」
「ああは言っても、本当はマスターも心配してるのよ」
ルーシィが気の毒そうに言うと、突然ズシッと轟音が響いた。
ナツが先ほどの依頼書を依頼板に叩きつけて戻していたのだ。
「オイイ!ナツ!リクエストボード壊すなよ」
抗議の声も無視し、ナツとルーは無言でギルドを出ていく。
「マスター・・・ナツとルーの奴、ちょっとヤベェんじゃねぇの?」
「あいつ等・・・マカオを助け
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