マスター現る!
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?」
「ちぇ〜」
マスターの一喝で皆それぞれリアクションをする。
顔を背ける者、女の子といちゃつく者、酒を飲む者、ミラを心配する者、つまらなさそうに呟く者。
「だーっはっはっはっ!皆してビビりやがって!この勝負は俺の勝・・・ぴ」
1人調子に乗っていたナツはマスターに踏み潰される。
「む、新入りかね」
「は、はい・・・」
「ふんぬぅぅぅ・・・!」
見慣れない顔に気づいたマスターの言葉にルーシィは怯えながら返事をする。
突然力みだすマスターにルーシィは口をパクパクさせていた。
そしてその瞬間、マスターはどんどん小さくなっていく。
「えぇーーーーーーーーっ!?」
「よろしくネ」
しゅたっと片手を上げるギルドマスター『マカロフ』。
最終的にはマスターはルーシィの膝くらいの背丈になった。
「とう!」
マスターが2階の手摺に飛び乗る。
その際に誤って手摺に頭を打ちつけてしまったが、まぁそれはどうでもいい。
見なかった事にしよう。
ぴくぴくと小さく震えながら2階の手摺の上に立ち上がる。
「ま〜たやってくれたのぅ、貴様等。見よ、評議会から送られてきたこの文書の量を」
評議会とは、魔導士ギルドを束ねている機関の事だ。
「まずは・・・グレイ」
「あ?」
「密輸組織を検挙したまではいいが・・・その後街を素っ裸でふらつき、挙句の果てに干してある下着を盗んで逃走」
「いや・・・だって裸じゃマズイだろ」
「まずは裸になるなよ」
盛大に溜息をつくマスター。
「エルフマン!貴様は要人護衛の任務中に要人に暴行」
「『男は学歴よ』なんて言うから、つい・・・」
マスターはふるふると首を横に振る。
「カナ・アルベローナ。経費と偽って某酒場で飲むこと大樽15個。しかも請求先が評議会」
「バレたか・・・」
「ロキ・・・評議員、レイジ老師の孫娘に手を出す。某タレント事務所からも損害賠償の請求が来ておる」
そしてマスターはがっくりと肩を落とした。
「そしてナツ・・・デボン盗賊一家壊滅するも民家7軒も壊滅。チューリィ村の歴史ある時計台倒壊。フリージアの教会全焼。ルピナス城一部損壊。ナズナ渓谷観測所崩壊により機能停止。ハルジオンの港半壊」
そこまででマスターの持っていた文書が終わる。
だが、マスターは大きく溜息をつき、続けた。
「まだこれは優しい方じゃ・・・」
どこが優しいのやら。
マスターは奥からもう1つ、文書を取り出し、叫んだ。
「ルー!」
「ん?」
「アルカ!」
「あ?」
「そして今はいないがティア!お主ら3人についての文書が山の様じゃ!」
今持っている文書はさっきよりも分厚い。
つまり、先ほどのナツやグレイ他大勢の魔
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