暁 〜小説投稿サイト〜
Element Magic Trinity
マスター現る!
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そんなミラを見たアルカンジュがぴくぴくと震えている。

「ミラにビン投げつけたの誰だコラァーーーーーーっ!」
「ひーーーーーっ!」

アルカンジュは悪魔と化した。
顔は恐ろしいし、手には何故が空っぽの樽を持っている。
そしてそのまま喧嘩集団に突っ込んでいく。

「おふっ」
「きゃーっ!」
「へっへ〜ん」

そこにグレイが飛ばされてきた。
さっきまで穿いていたグレイのパンツをナツが持っている。
という事は・・・。

「あーっ!オレのパンツ!」
「こっち向くなー!」

こうなるわけで。

「お嬢さん。よかったらパンツを貸して・・・」
「貸すかーっ!」
「もー、グレイ。そんな格好で女の子の前にいたら、ティアに叱られちゃうよ」
「ぶごっ」

グレイの顔のど真ん中にルーシィの拳が当たり、ため息をついたルーがグレイに風を圧縮した球体をぶつける。
その大きさはバスケットボールくらい。しかも勢いがあり、当たれば痛いのは確実だ。

「やれやれ・・・デリカシーのない奴は困るよね。ところで君、どこのモデル?」
「何コレ!?」

いつの間にかロキにお姫様抱っこされているルーシィ。

「漢は拳でぇーーーーーっ!」
「邪魔だっての!」

また一発でやられるエルフマン。

「あー、うるさい。落ち着いて酒も飲めないじゃないの」

カナがキレた。
樽を置き、カードを手にする。

「アンタらいい加減に・・・しなさいよ・・・」

ピキィッと輝くカードを持つカナ。

「アッタマきた!」

どこから取ってきたのかタオルを腰に巻き、掌に拳を乗せて構えるグレイ。

「ぬおおおおおおおっ!」

魔法で腕を変形させるエルフマン。

「困った奴等だ・・・」

右手の人差し指にはめた指輪を光らせるロキ。

「誰だか知らねぇが、ミラを傷つけるヤツぁ許さねぇぞ・・・」

触れただけで火傷しそうな熱気を纏うアルカンジュ。

「全く・・・くだらない事やってないで、少しは落ち着こうよ」

掲げた左手から風を発生させるルー。

「かかって来いっ!」

両手に炎を纏うナツ。

「魔法!?」
「これはちょっとマズイわね」

さすがに困ったような表情を見せるミラ。
その時・・・。

「そこまでじゃ。やめんか、バカタレ!」
「でかーーーーーーーーーーーーーーーっ!」

デカすぎる黒い巨人が現れた。
その一喝で全員の動きが止まり、静寂が訪れる。

「あら・・・いたんですか?マスター」
「マスター!?」

目の前にいる巨人がマスターだと知り、驚愕するルーシィ。

「ちっ」
「フン」
「びっくりしたね〜」
「ね〜」
「酒」
「ミラ、平気か
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