27部分:第二十七章
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大きな口を開けていたのであった。
「これはまさか」
「間違いないですね」
沙耶香に答える。
「魔界への入り口です」
「そう。どうやらこれを使って出入りしていたようね」
「そうですね。ここで感じませんか?」
沙耶香に声をかけてきた。
「こうした出入り口が他にも」
「ええ、感じるわ」
速水は小アルカナのカードの目から、沙耶香は蝶達の結界からそれぞれ感じていた。どうやらこうした結界が札幌市内に他にも幾つもあるのだ。それを今わかった。
「あるわね。それもかなり」
「そういうことでしたか」
速水はここまで見てようやくわかったのであった。
「彼はこうした道を使って」
「間違いないわね」
沙耶香も答える。二人の読みはここでも一致していた。
「それでは迷うことはないわね」
沙耶香は言ってきた。
「ここはすぐにでも」
「はい」
速水も頷く。
「出入り口を破壊していきましょう」
「そうですね。それを一つにすればそれだけでかなり違います」
そこからさらに戦略を進めることも考えていたのだ。二人の考えはここでも一致していた。それは二人程の優れた術の持ち主だからこそであった。
「ではまずは一つ」
「ええ」
今度は沙耶香が答える。答えながらその右手に巨大な鎌を出してきた。見ればそれは風で出来ていた。正真正銘の鎌ィ足であったのだ。
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