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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
六十五話:やはりイケメンに限る
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うのか?」
「いや、ヘンリーだけだけど。今のとこ」

 制裁を加えなくても大丈夫と思えるほど知ってる男性は、他にいないし。

「……そうか。わかった、気を付ける。悪かった」
「うん。ところでこの格好だけど。どうかな?少しは、男に見える?」

 正視はしないながらも、チラ見で確認するヘンリー。

「……俺には、どうやっても男には見えねえけど。昨日のよりは、それらしいんじゃないか」
「そう。なら、いいか」
「つーか、なんで男装してるんだよ。いいだろ、別に。昨日くらいので」
「色々、思うところがありまして。それに、今日はこっちのほうがいいでしょ」
「……」

 さっきのことが、あるからね。

「手、繋いだりとかも、今日はいいから」
「……わかった」



 と、お約束的なイベントを終えて、朝食を取り、荷物をまとめて馬車を連れ、宿を出ます。
 この町の大きさも、私が動き辛くなる要因な気がするのでね。
 あとは買い物を済ませて、カジノをちょっとだけ覗いたら、さっさと次に進むつもりで。

「刃のブーメランは、絶対買うとして。防具は、どうしようかな。試しに鎧を使ってみたいんだけど。ヘンリーもいるよね?」
「金、足りるのか?」
「鎧二着くらいなら、なんとか」

 話し合いながら店に向かい。

 朝なので人は少な目とは言え、それなりに他人ともすれ違う中で感じる、圧倒的な違い!

 ……女性の、熱い視線を、非常に強く、感じます!!

 なにこれ、なにこの居心地の良さ!
 昨日とは、全然違う!
 最初から、こうすれば良かった!!

 ちなみに男性の反応は、男に対してときめいてしまう自分に物凄く戸惑って挙動不審になるような感じで。
 近付いてこようとする感は、全くありません!
 なんだ、いいことづくめじゃん!男装!


 と、すっかり浮かれながら店に着き、刃のブーメランと鉄の鎧二着を購入して身に着け、カジノを覗いてひと通り眺めて回り、さして時間もかけずに外に出ると。

「すみません!お二人ですか?良かったら、ご一緒しませんか?」

 女性二人組に、逆ナンされました。

 そうか、そこまで私の男装は完璧ですか!
 上がるね!テンションが!!

「お二人とも、すっごく素敵ですね!」
「その鎧、旅人さんですか?かっこいい!」

 キャーキャー盛り上がってくれる、女性二人組。

「……悪いけど」
「申し訳ありません。こんなに美しくも愛らしいお二人に、声をかけられるとは光栄の至りですが。仰る通りの旅人で、先を急ぐ身なのです。本当に残念ですが、またの機会に」

 ぶっきらぼうに口を開くヘンリーを遮り、立て板を流れる水の如くスラスラと、言葉が流れ出ます。

 ああ、楽
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