魔法先生ネギま!
0386話
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グフィールドの偽物の挑発になんか乗りやがって!」
俺の顔を見た途端、ダンッとカウンターを叩きながら立ち上がりそう怒鳴ってくる。
「いや、本当に悪かった。こっちにも色々と事情があってだな」
「それはそうかもしれないが、俺との約束にお前の事情は何か関係あるのか?」
「あー……悪かった」
ペコリ、と頭を下げて謝罪する。
「……ったく、もういいよ。やっちまったもんは仕方ねぇ」
頭を下げた俺を見て、数秒。大きく溜息を吐いたレイジングはドサリ、とばかりに椅子へと腰を掛ける。
「ただし、次にインタビューがあったら必ずこの店の宣伝をしてくれよな」
「ああ、次は忘れないようにするよ」
そんな俺とレイジングのやり取りを見て、何があったのか大体理解したのだろう。あやか達は苦笑を浮かべたり溜息を吐くだけだった。
「よし、ならこの話はここまでだ。で、今日は何の用だ? また年齢詐称薬か?」
「いや、今日はもうちょっと大きい買い物だな」
「……値下げはしないぞ」
大きい買い物と聞いて、年齢詐称薬の時のやり取りを思い出したのかレイジングは真面目な表情でそう告げてくる。
「さて、確約は出来ないな。ちなみに、俺が欲しいのはダイオラマ魔法球だ」
「あー、確かに大きい買い物だな」
「あるのか?」
「一応あるにはあるが、うちにあるのは1つだけだな。と言うか、基本的に高価なマジックアイテム……いや、高価すぎるマジックアイテムだからな。このキズクモの中でも商品として置いてあるのは俺の店だけだろうよ」
どうやら予想通り、かなり高いらしい。
「在庫があって助かるが、何だってこの店はその高価なマジックアイテムを持ってるんだ?」
「まぁ、ぶっちゃけ趣味の一環だな」
「……それでやっていけるのか、魔法店……」
「うるせー。それよりもちょっと待ってろ、今持ってくるから」
図星を突かれたのか、ぼそっと呟いて店の奥へと引っ込み、数分程すると戻ってきた。
戻ってきたレイジングの手には顔の大きさ程の水晶球らしき物が存在していた。間違い無い、エヴァの使ってるのと同じような魔法球だ。……ただ、エヴァの物とは違って中に小さな家のミニチュアが1つあるだけだが。
「何か俺の知ってる奴と随分中身が違うんだが」
「ん? 中身?」
「ああ。俺の知り合いが持っていた魔法球は中に城とかが入ってたぞ」
「城、ねぇ……多分だが、そいつは自分で城を用意するなり何なりして魔法球に収納したんだろうな」
「そういう機能もあるのか?」
「ああ。指定した場所を魔法球の中に取り込むという機能がついている」
なるほど、エヴァの別荘にある城は最初から魔法球の中に入っていた訳じゃなくてどこかに建っていたのをあの魔法球の中に収納
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