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ポケットモンスター 〜名と過去を隠した元チャンピオンのシンオウ冒険記〜
番外編
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〜〜〜side???〜〜〜
ようやくシンオウについたの。
ざわざわ・・・
「おい、あれって『蒼の王女』じゃね?」
「ああ、マジで『蒼の王女』だよ!」
・・・その呼び名はあまり好きじゃないの。
ケイジを追ってここまで来たけど・・・視線が鬱陶しいの。
早くケイジに会いたいの。 ぎゅーってしたいの。
・・・とりあえず、ケイジの親友のとこに行くの。
〜〜〜sideカズト〜〜〜
どうも、俺はカズト。トバリシティのリハビリセンターを仕切ってるポケモンドクターだ。
「すいません、カズトさん。お客様が着てるのですが・・・」
ん?今日はアポ関係はなかったはずだが・・・
「どんなやつだ?」
「あ、はい・・・青紫に近い色のドレスのような服を着ている蒼い髪の女性でしたが・・・」
ああ、あいつか・・・大方ケイジを追ってきたんだろうな・・・
「いいぞ、通せ。俺の親友の彼女だ」
「あ、わかりました。お通ししますね」
「・・・カズト、久しぶりなの」
「ほんとに久々だな・・・アリス。どうせケイジを追っかけるためにはるばるイッシュから来たんだろ?」
こいつはアリス、ケイジの恋人だ。
あの二人がくっついてるときは、それこそ砂糖を吐きたくなる。
ちなみに、アリスはケイジがリーグ制覇した年の準優勝者で、その蒼いドレスと蒼い髪から「蒼の王女」と言われてる。
「ケイジは今どこにいるかわかるの?」
「わり、急だったんで連絡も取ってねーんだ」
「・・・しょうがないの」
「で、目的がケイジだろ?あいつはもう一度シンオウリーグに挑むって言ってたし、多分各地のジムを巡ってると思うぞ?」
「わかったの、だったら先回りして来そうな場所で待つの。入れ違いにならないようにするのにいい場所ないの?」
「あー・・・ヨスガシティならいいんじゃないか?住みやすい街だし、ポケモンコンテストの会場もあるから暇潰しに参加するのもいいかもな」
「それ、グッドアイディアなの」
「そうかい、そりゃよかった」
バン!
「ドクターカズト、急患です!」
「わかった、すぐに行く。 ・・・悪いなアリス、どうやらゆっくり話せるのはここまでだ」
「しょうがないの、カズトの仕事をしっかりしてればいいの」
「ありがとよ!ケイジにはあとで俺からも連絡しとくよ!」
「ありがとうなの!」
まったく・・・あの可愛い彼女ほっといてリーグに挑むあいつはある意味すごいな・・・
さて、俺も治療に専念しますか!
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